ホスホセリン/スレオニン　シグナリングソリューション

ヒトゲノム中に存在する518種類のキナーゼのうち、約400種類のセリン/スレオニン特異的プロテインキナーゼと約40種類のセリン/スレオニン特異的プロテインホスファターゼがコードされています。これらの酵素は、基礎研究、創薬研究を問わず、最も研究されている生体分子といえます。これらのキナーゼは細胞シグナリングのあらゆる側面に関与していることから、セリン/スレオニンキナーゼが、多くの重大な疾患（多くの癌、糖尿病、アルツハイマー病など）に関与していることが見出されたとしても驚くに値しません。このため、多くの創薬プログラムが、セリン/スレオニンキナーゼをその研究プログラムのターゲットとしています。

新しい抗ホスホセリンモノクローナル抗体、4A4は、さまざまな基質における周囲のアミノ酸配列に関わらず、極めて広範囲のセリンリン酸化を最も高感度に検出することができます。4A4は、幅広いアプリケーション（ウェスタンブロット法、免疫蛍光法、免疫組織化学染色、フローサイトメトリ、ELISA など）に使用でき、高親和性を示すことが実証されています。また、4A4 は、プロファイリング研究において、同じ研究に用いた他のいかなる抗ホスホセリンモノクローナル抗体と比較しても、細胞溶解液中のセリンリン酸化基質をより多く検出できました。多くの基質やキナーゼがセリン残基をリン酸化させるため、この抗体にはきわめて幅広い用途があります。