ミリフレックスプラス（Milliflex® Plus）吸引ポンプ

製造工程の微生物管理は、医薬品、食品、半導体等、いずれにおいても数ステップの試験によって行われます。コンパクトなミリフレックスプラス吸引ポンプは、サンプル採取をスピードアップするため、バイオバーデン試験（微生物限度試験）中のろ過作業を簡素化します。吸引ポンプと便利なミリフレックスろ過ファネルを一緒に使うことで、試験検体数が多い場合においても信頼のおける正確な結果をお届けする、総合的なソリューションとなります。ミリフレックスプラス吸引ポンプのこのような特長により、バイオバーデン試験のワークフローを簡素化することができます。

• 簡便な自動ろ過により、試験にかかる時間を節約
  
• サニタリー設計のオートクレーブ滅菌可能なポンプヘッド
  
• ろ過装置の柔軟性を向上させるモジュラーポンプヘッド
  
• 正確性を確保する内蔵の調整プログラム

ミリフレックスプラス吸引ポンプの主な利点：

-使い方が簡単
ディスプレイの表示どおりに実行するだけで、オペレーターは簡単にIQ、OQバリデーションおよびろ過を行うことができます。ルーティンの試料採取では、組み込まれた試験プログラムにより、全てのろ過ステップを自動的に制御します。抗生物質や粘度の高い溶液のような特別な扱いが必要な溶液では、手動モードにすることにより、ポンプを各種SOPに合わせて作動することができます。ポンプは設置場所を取らないので、小さな作業スペースで使用でき、コンパクトなのでラミナーフロー下で用いる時にも便利、つまり殆ど何処ででもろ過作業が可能です。

- 試験検体数が多い場合に最適
組み込まれたプログラムより、高い生産性が得られます。
自動モードでは、試料がファネルに注がれた後、ろ過が自動的に開始され、必要な量のろ過終了後、自動的に停止します。
オペレーターが操作しなくても自動的に吸引が解除され、ドライサイクルになり、ろ過が終了します。

殺菌が容易なため、ワークフローを中断する必要性を最小限に抑えます。
処理能力をさらに上げるために、最大3台までのミリフレックスプラスポンプのワークステ－ションの設置が可能です。その場合も1人のオペレーターで操作可能です。試験の結果、3台のミリフレックスプラスポンプが、6連マニホールドにスピードで勝ることが示されました。

- 安定した結果とトレーサービリティー
独自のろ過システムを採用することにより、最適なパフォーマンスと再現可能な結果をもたらします。本システムのサンプルに接触する部品は、微生物学的に最適な条件を確保し、信頼できる結果を得るために、すべてオートクレーブ可能または包装・滅菌済みです。自動ドライサイクルにより、残液が除去され、クロスコンタミネーションを予防することができます。重量によるろ過システムにより、同じ量の試料を排出・処理します。試料の量はコントロールキーパッド上に表示されます。ポンプはPCあるいはプリンターと接続し、ろ過後のデータの確認や、報告書作成のためのデータのダウンロードなどができます。

- あらゆるアプリケーションに適合する柔軟性
様々な試験の要件に対応して柔軟性を持たせるため、Millipore SterisureならびにMicropreSure用のオートクレーブ可能なポンプヘッドアダプターがご利用いただけます。標準装備のポンプヘッドを抜き取り、別ユニット用のポンプヘッドに付け替えるだけです。

- バリデーションサポート
バリデーションをより早く、より簡単に行うための包括的なプロトコールを用意しています。バリデーションプロトコールには、製薬プロセスのバリデーションと同様の基準で書かれたIQ、 OQ、 PQについてのすぐに使えるプロトコールが含まれています。詳細はバリデーションサポートサービスをご参照ください。