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医療法改正に伴う純水装置の管理

平成30年(2018年)12月に施行された医療法は、すべての医療機関で臨床検査の品質と精度をこれまで以上に担保するための様々な要求が盛り込まれています。
要求事項の一つとして精度の確保に係る各種の標準作業書、作業日誌、台帳の作成があります。生化学検査と免疫化学検査において純水装置が検査機器として指定されました。近年水質による検査結果への影響が明らかになりつつあり、管理対象として加えられたものと思われます。検査施設は純水装置にも検査機器保守管理標準作業書および検査機器保守管理作業日誌を準備する必要があります。メルクはこれらの書類の準備のお手伝いをすると供に、日々の管理を簡便にするためのデータ出力機能を備えています。

検査機器保守管理作業日誌

純水装置からの情報で毎日記録すべき項目としては、まず水質(導電率)が必須となります。CAPを取得している検査センターなどは CLSI C3-P4で規定されている臨床検査試薬水(CLRW)が水質要求となります。導電率に加え全有機体炭素(TOC)と細菌数の確認が必要になります。
TOCはMilli-Q CLX 7000シリーズではオプションでTOC計を組み込むことができ、導電率と同様にディスプレイに TOCが表示されます。TOC を内蔵できない純水装置は、定期的に純水装置メーカーや外部の分析機関に依頼して測定するとよいでしょう。
細菌の測定も同様に定期的に確認が必要です。保守計画表にはプレフィルター、イオン交換樹脂、逆浸透(RO)膜、UVランプなどの消耗品に加えてポンプ類などの交換部品をもれなく記載する必要があります。


メーカーによる保守作業で作業報告書をもって保守管理作業日誌を補うことができますが、メルクでは機種別に管理作業日誌例を準備しています。これらはカタログ、技術資料ページへのリンクからダウンロードできます。

メルクの純水装置は日々の運転で得たデータを内部に記録しています。
Milli-Q CLX 7000シリーズはMilli-Q Connectなど、運転データなどを簡単に取り出すことができる機能を備えており、検査機器保守管理作業日誌の管理において省力化が期待できます。

検査機器保守管理作業日誌

検査機器保守管理標準作業書

検査機器保守管理標準作業書は取扱説明書などが活用できますが、実際の手順を明確にするために各施設が作成し取扱説明書と併用することをお勧めします。
メルクでは各純水装置に向けの検査機器保守管理標準作業書例を用意しています。



検査機器保守管理作業日誌と検査機器保守管理標準作業書は、次のリンクからダウンロードができます。

臨床検査用純水装置カタログ、技術資料

お問合せ先


メルク ライフサイエンス ラボウォーター事業部

 

※掲載価格は希望販売価格(税別)です。実際の価格は弊社製品取扱販売店へご確認ください。なお、品目、製品情報、価格等は予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。