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'90型 Milli-Q Plus メンテナンス情報

(*装置本体の販売は、すでに終了しています。)
*Milli-Q Plus(1990年製造)に関する情報です。


» 仕様

» 消耗品



Q1 POWERが点灯しない
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Q2 停止しない
Q3 純度が上がらない
Q4 採水量が少ない
Q5 水が出ない
Q6 最終フィルター(Milli-Pak)が目づまる
Q7 ゴーストピークが出る
Q8 pHがおかしい
Q9 装置内のチューブが変色している
Q10 水が漏れる
Q11 エアーが溜まる
Q12 異音が出る
Q13 エラー表示が出る
Q14 ポンプが回らない
Q15 純度表示の正しい読み方
Q16 カートリッジの寿命が短い
Q17 EX CHANGE ランプがリセットできない



Q1 POWERが点灯しない
A1 1. コンセントに電源プラグが差し込まれているか確認します。
2. 電源コードが断線していないか確認します。
3. ヒューズが切れている可能性があります。この場合、技術サービスへお問合せください。(ヒューズは本体背面上部にあります。)
 
Q2 停止しない
A2 1. 表示が“RECIRCULATION”となっていますか?

→Yes: 自動循環中ですので問題ありません。(1時間の内5分間ポンプが自動的に起動します。)
→No: ポンプ又は、コントローラーの不良と考えられます。この場合、技術サービスへお問合せください。
 
Q3 純度が上がらない
A3 1. 消耗品の劣化
2. 供給水の不良
3. 水質センサーの劣化

確認事項
1. 消耗品を使用期限以上に使用していませんか?
    Q-PAKカートリッジ/CPMQ 004 RJ・・・・使用期間/6カ月、採水量/2000L
2. 原水水質が0.1MΩ・cm以上ありますか?
    MILLI-RX水や蒸留水が最適です。
3. 水質センサーの劣化
      上記1.2.が正常な場合、水質センサーの劣化が考えられます。技術サービスまでご連絡ください。

Q4 採水量が少ない
A4 1. 最終フィルター(ミリパック)の目詰まり
2. カートリッジのエアーロック
3. 送水ポンプの劣化

確認事項
1. 最終フィルター ミリパックが目詰まりしていませんか?
    最終フィルターを取り外した状態で、 流量が増加(1500ml/min.程度)すれば、最終フィルターの目詰まりです。最終フィルターを交換してください。

2. カートリッジのエアーロック
    最終フィルターを取り外す。供給水タンクに充分水があるのを確認して、バルブを採水側に倒します。オペレートモードにしてポンプを起動させます。この操作で、システム中のエアーは抜けますので、採水量が回復すれば、問題ありません。最終フィルターを取り付け、最終フィルターのエアーを抜きます。

3. 送水ポンプの劣化
    上記1.2.でも、流量が1500ml/min.に達しない場合は、ポンプの劣化と考えられますので、技術サービスまでご連絡ください。
Q5 水が出ない
A5 1. 送水ポンプの故障
2. コントローラーの故障

確認事項
1. 送水ポンプは稼動している場合
    最終フィルターを取り外す。供給水タンクに充分水があるのを確認して、バルブを採水側に倒します。オペレートモードにしてポンプを起動させます。この操作で、システム中のエアーは抜けますので、採水量が回復すれば、問題ありません。最終フィルターを取り付け、最終フィルターのエアーを抜きます。

2. 送水ポンプが稼動していない場合
    送水ポンプの故障又は、コントローラーの故障が考えられますので、技術サービスまでご連絡ください。
Q6 最終フィルター(Milli-Pak)が目づまる
A6 1. カートリッジ等を1年以上の長期のわたり交換せずに使用している時。
2. 供給水タンクを1年以上の長期にわたり洗浄せずに使用している時。いずれもバクテリア汚染が考えられます。
3. 一次処理にイオン交換ボンベを使用しているケースで、レジントラップとしてプレフィルター系のカートリッジを使用している場合にも目詰まりが早く発生します。これは、イオン交換ボンベから流出した粒子とバクテリアが原因です。

対処方法
1. と2.は、タンクを含むシステムの殺菌洗浄と、超純水カートリッジ/最終フィルター(ミリパック)を交換してください。
3. は、レジントラップとして、0.22μのカートリッジ(ハウジング:YY16T12ZS/カートリッジ:CVDI01TPE)を使用してください。また、装置も殺菌洗浄して1と2同様、消耗品を交換してください。
Q7 ゴーストピークが出る
A7 1. 比抵抗値が10.0MΩ・cm程度の場合
    無機イオン類が充分に除去されていないと考えられます。超純水カートリッジの交換が必要です。
2. 比抵抗値が18.0MΩ・cm程度の場合
    無機イオン類が充分に除去されていると思われますが、有機物系の不純物の存在が考えられます。その場合、発生源としてはバクテリア(タンク内)の増殖が原因の大半を占めます。システム内の殺菌洗浄が必要です。(詳細は別項目を参照ください。)
Q8 pHがおかしい
A8 1. 酸性側になる場合
      理論上、超純水中にはH+とOH-しか存在しないので中性(pH=7)になる筈ですが、 実際には採水の間に、空気中の二酸化炭素を、吸収して酸性側に傾きます。
      (pH=3~4)
      H2O+CO2→H2CO3
      ↓↑
      HCO3+H+
2. アルカリ側になる場合
    測定が正しく行われていない可能性があります。その原因として考えられるのは、pHメーターのセンサー部の汚れです。日常、様々な溶液/緩衝液等を測定しているセンサー部には、超純水のレベルから見ますと、かなりの物質が付着していますので、もう一度、センサー部とビーカー等を超純水でよく洗浄してから開始してください。
Q9 装置内のチューブが変色している
A9 一部が黒っぽく変色している
      超純水カートリッジの出口側チューブが、黒っぽく変色している場合は、活性炭の微粉末がチューブに付着していると思われます。使用には問題ありませんが、殺菌洗浄と同時に交換するのを、お薦めします。

最終フィルター出口側のチューブが茶色になっている
      チューブ末端からの逆汚染と考えられます。最終フィルターで無菌状態の超純水にしても、チューブを流れる間に汚染されてしまうので、早急に交換してください。

Q10 水が漏れる
A10 1. ワンタッチコネクターの不良
2. カートリッジの装着不良

対処方法
1. ワンタッチコネクターが確実に差し込まれていることを確認してください。
 差し込み方が不十分だとリークする恐れがあります。一度チューブを抜いてから差し込んでください。(チューブ外側のつばの部分を押さえながら引き抜く)
2. 装置をSTAND BY状態にして、前面のロックアームを解除する。Q-Pakを、一度取り外して、ノズル部のO-リングに傷又は、ねじれetc.がないことを確認する。もし発見された場合には、技術サービスまでご連絡ください。
 
Q11 エアーが溜まる
A11 1. 供給水をタンクから取る場合、RO水/イオン交換水/蒸留水などの供給水がタンクにない。
2. 配管から直接供給している場合、前処理のフィルターが目詰まっているか、あるいは配管ラインのバルブが‘閉’となっている。

対処方法
1. タンクに供給水を満たす。最終フィルターを取り外しバルブを採水側に倒します。OPERATEモードにしてポンプを起動させます。この操作で、システム中のエアーは抜けます。最後に最終フィルターを取り付け、最終フィルターのエアーを抜きます。最終フィルター(ミリパック)に空気が溜まっていますと、エアーロックが起こり採水が少なくなることがあります。この場合は、下記の要領で空気抜きを行ってください。
  1. 最終フィルター(ミリパック)の上部にある白いつまみを若干ゆるめる。
  2. ポンプスイッチを‘ON’にする。
  3. 白いつまみを指で押さえながら、バルブスイッチを‘ON’にし、採水状態にする。
  4. 白いつまみが上になるように傾け、空気を充分に追い出す。
  5. 白いつまみを締める。

2. 前処理フィルターを交換してください。回復しない場合には、技術サービスまでご連絡ください。
Q12 異音が出る
A12 1.コントローラーの不良

対処方法
1. タンクの中に原水が入っているか、確認してください。ポンプの中に水満たされていないと振動のため、異音を発生させる事があります。
2. 1. でなければコントローラーの不良が考えられます。技術サービスまでご連絡ください。
Q13 エラー表示が出る
A13 1. 所定の純度まで達していない
2. センサー部にエアーが溜まっている
3 センサー部のゼロ点調整不良

対処方法
1. 純度が15MΩ・cm以下の場合は、PRODUCT『XX.X』の表示が点滅となります。ポンプを作動させて数十秒間お待ちください。それでも、変わらない場合は、消耗品を交換してください。
2. 通常の操作にて、採水を行ってください。センサー部が純水で、満たされれば、『XX.X』表示が消え、数値表示に戻ります。
3. 表示が『TEST INCORRECT』となった場合は、ゼロ点調整が必要です。取扱説明書をご覧になるか、技術サービスまでご連絡ください。
 
Q14 ポンプが回らない
A14 確認事項
1.電源ランプ(緑色)が点灯しているか?→NO
電源プラグの差し込みを確認してください。

2.電源ランプ(緑色)が点灯しているか?→YES
ポンプ又は、コントローラーの不良と考えられます。技術サービスまでご連絡ください。
 
Q15 純度表示の正しい読み方
A15 Milli-Q PLUSにおいて、水質純度表示はコントローラー上部のディスプレーに『18.2』といった数値で表示されます。単位は、MΩ・cm(メグオーム)です。

1. 純度表示を読み取る際は、循環中又は、採水中の表示を読んでください。停止中は、意味がありません。
2. 『XX.X』又は『TESTINCORRECT』といった表示が出るケースがあります。これは、エラー表示の状態です。所定の純度に達してないか、センサー部の調整不良と思われます。ポンプを作動さ せて数十秒間たっても数値表示に変わらない場合は、Q-Pakの交換時期か、センサー部の調整が必要です。
 
Q16 カートリッジの寿命が短い
A16 1. 水条件が変化した
      前処理装置が逆浸透装置(RO)の場合、除去率が同じでも、原水の導電率が低下すると、RO水の純度も低下するので、超純水カートリッジへの負荷が大きくなります。除去率とは原水中のイオンを逆浸透膜で何%カットしているかを表します。例えば、原水=100μS/cm、RO水=15μS/cmの場合除去率は85%となります。ここで原水が100から150へ変化した場合を考えると、除去率は85%で同じならば、RO水=22.5μS/cmとなります。

2. 前処理装置が充分に機能していない
      逆浸透装置でしたら除去率の低下(80%以下)が挙げられます。また、イオン交換筒でも、出口の純度を測定してください。

3. タンク内でバクテリアが増殖している
      タンク内でバクテリア増殖しますと、イオン交換樹脂表面をバクテリアでコーティングする様な形になり、新品の樹脂であっても、充分にイオン交換が行われず、結果として寿命が短くなります。バクテリアの検出には、培養するか弊社製ウォーターサンプラーを使用します。
      《バクテリアレベルの範囲》
      通常、超純水中では1cc当たり10個以下です。

対処方法
1. 原水条件が変化した
      特に有効な方法はありません。但し、井戸水から市水への変化等が可能であれば、ランニングコストは下がりますが、変更に要する経費は一般に高額なものです。

2. 前処理装置が充分に機能していない
      逆浸透膜を交換して1年以上経過している場合には、膜の交換をお願いします。短期間の間に、除去率が低下した場合は、”除去率”の項目を参照ください。イオン交換筒の場合は、樹脂の再生を行ってください。

3. タンク内でバクテリアが増殖している
      タンク及び超純水装置の殺菌洗浄作業が必要です。詳細は該当機種の”殺菌洗浄”の項目を参照ください。その際には、超純水の消耗品も一式交換となります。
Q17 EX CHANGE ランプがリセットできない
A17 1. カートリッジの取り付け手順にミス
2. マイクロスイッチの不良
3. コントローラーの不良

対処方法
1.
①STANDBYモードにする。(本体電源をOFFにしないでください)
②カートリッジを本体より取り外す。
③30秒間待つ。
④カートリッジを本体に取り付ける。

2. マイクロスイッチ本体にある接点が確実に押し込まれているか確認してください。それでもリセットできない場合は、交換となります。
3. 1.2.が正常な場合コントローラーの不良が考えられます。技術サービスまでご連絡ください。
 


仕様
供給水採水量
1.5L/分
純度
18MΩ・cm以上
水質
RX、逆浸透、蒸留、イオン交換などで一次処理された純水
使用温度範囲
5~35℃
規格本体寸法 (mm)
幅297 x 高495 x 奥行433
電源
AC ・ 100V 50/60Hz 1A
重量
13kg


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お問合せ先


メルク ライフサイエンス ラボウォーター事業部

 

※掲載価格は希望販売価格(税別)です。実際の価格は弊社製品取扱販売店へご確認ください。なお、品目、製品情報、価格等は予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。