極微量の微生物由来の不純物に影響されるバイオ実験や高感度化、多項目化する分析などの用途に、メルクミリポアでは採水直前の使用点に装着するピューリファイヤー PODPakを取りそろえています。
超純水処理を行うためにイオン交換樹脂を通過した水は極微量ですが、微生物や微粒子を含んでいます。
それを使用点の前で最終的に濾過するためのフィルターです。
孔径は最小の微生物も濾過できる 0.22 μmです。
超純水の水質を維持するために、低溶出の材質を選択することも重要な要素です。
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限外濾過膜(UF膜)は、精密濾過膜よりもさらに目が細かく、分子の大きさに応じて不純物を補足することができます。
そのため孔のサイズではなく分画分子量という表現を用い、膜のサイズを表現します。
メルクミリポアの PODPakに使用されるUF膜の分画分子量は 13,000で超純水中の極微量のエンドトキシンや RNaseなどを除去し、バイオ実験に求められる水を供給でき、従来 DEPC処理水を使用していた試験を完全に置き換えることができます。
マカロニのように細長い糸の真ん中に水の通り道があるフィルターの構造を中空糸(ちゅうくうし)といいます。
メルクミリポアの中空糸は、外から内に水が通り抜ける外圧型です。
通り抜けた水は集められ、膜モジュールの二次側に膜の外と内、二重に濾材となるスキン層があるので分画分子量を高い精度で長期間にわたり維持できます。
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分析機器の発達や高感度化や法令の整備に伴い、環境ホルモンや VOCのような微量化学物質を分析するためのブランク水を含む分析用水の重要性は近年ますます高まっています。
このような超微量を求められるような分析で、わずかでも信頼性に疑問を抱くようなことがあれば、ブランク水としては失格です。しかしブランク水を得るために手間やコストを犠牲にすることもあってはならないことです。
バリデートされた活性炭フィルターを最終処理に用いることで分析用水の信頼性を確保し、しかも通常の採水と同じ簡単さで環境ホルモン用の超純水の採水ができます。
メルクミリポアの PODPak用活性炭フィルター EDSPakは繊維状活性炭を採用しています。
極微量の低分子有機物も吸着可能なミクロポア主体の活性炭構造を持ち、形状が繊維状なので表面積を大きく確保できることと併せて、小さなフィルターでも十分な吸着能力を有します。
また超純水を汚さない低溶出素材であることも重要な要素です。
EDSPakに採用されている活性炭フィルターは、ほとんどの項目で旧来使用されていた球状活性炭を大きく上回る吸着性能を示しています。 |
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※掲載価格は希望販売価格(税別)です。実際の価格は弊社製品取扱販売店へご確認ください。なお、品目、製品情報、価格等は予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。