英 語 | 用 語 | 慣用語 | 意 味 |
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accuracy | 正確さ | 真の値からのかたよりの程度。 かたよりが小さい方が、より正確さが良いという。 |
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acidity | 酸度 | アルカリ消費量 1mg/L = 1度 | 水中に含まれている炭酸、鉱酸、または有機酸などの酸分を中和するのに必要なアルカリ分をこれに対応するCaCo3のmg/lで表したもの。 |
adjustment | 調整 | 計測機器の値をより真の値に近ずけるために、計測計器を補正させることおよびその作業 | |
alkalinity | アルカリ度 | 酸消費量 | 水中に含まれる炭酸水素塩、炭酸塩または水酸化物などのアルカリ分をこれに対応する炭酸カルシウム(CaCo3)のmg/lで表したもの。 1mg/l=1度 |
Archimedes' Principle | アルキメデスの原理 | 流体の中で静止している物体は、周囲の液体からうける圧力の合力として浮力を受ける。 浮力の向きは重力と正反対で、その大きさは物体を周囲の流体で置き換えた時にそれに働く重力(その物体が排除した液体の重量)に等しい。 |
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atomic absorption spectrometry | 原子吸光 | 試料を炎(フレーム)中に噴霧するなどして加熱し、目的元素を基底状態の原子に解離させ、これによって同種元素から放射された共鳴線が吸収されることを利用した分析法。 目的元素による吸光度が、フレーム中の原子密度に比例する事から定量できる。成分元素の原子化にはフレーム法のほかに炭素炉等を用いて加熱するフレームレス法がある。(フレーム法に比べ3桁高感度) AA法はAg,Cu,Hg,Cd,Zn,アルカリ金属、アルカリ土類金属に対する感度が高い。 |
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auto reset | 自動復帰 | 操作している間だけ接点が開閉し、操作をやめると、元の状態に» ページTOPへ戻る事。 例えば、純水装置(AFSシリーズ)において、供給水圧低圧停止をしても一定時間で自動的に再起動するシステム。 |
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Bernoulli's Theorem | ベルヌーイの定理 | 粘性の無い流体において、摩擦抵抗・空気抵抗などによる損失が無い一つの流れを考えると、その任意の位置における全水頭は常に一定である。 速度水頭と位置水頭と圧力水頭の和は一定。 V・V/2g+ Z + p/γ=H=一定(m) » ページTOPへ戻る |
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biochemical oxygen demand | BOD | 生物化学的酸素要求量。 溶存酸素の存在のもとで、水中の分解可能有機物質が微生物により分解され、生物化学的に安定化するために要する酸素量を言い、mg/mlであらわす。 この値が大きいということは水中の分解可能有機物質が多いことを意味し、水質汚濁の一指標となる。 |
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biohazard | バイオハザード | 生物災害。遺伝子組み換え等によって有害な遺伝子を持つようになったバクテリアやウイルスが、人間やその他の生物に害を与える事をいう。 このようなバイオハザードを防止するために、日本でも「大学等の研究機関等における組み換えDNA実験指針」が公示され、取り扱う微生物の生物学的封じ込め(B1,B2レベル)と、実験設備による物理的封じ込め(P1~P4レベル)により実験の制限をしている。 |
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boost pump | 加圧ポンプ | 純水装置設置時に、設置場所の供給水圧が、純水装置供給水圧仕様の下限を下回る時に補助設備として設置するポンプ。 配管に直接取り付けるラインポンプ式と、受水タンクに受けてポンプ加圧する方式がある。 |
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bushing | ブッシング | レデューサー継ぎ手の一種。 メスネジ-オスネジが一体になっている構造で継ぎ手のメスネジ(ソケット等)の寸法を小さくしたい時、または継ぎ手のオスネジ(ニップル等)の寸法を大きくしたい時に使用する。 |
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calibration | 校正 、較正 | 測定器の指示は常に正しい値を示すとは限らず、またその値も時間的に変動する事がある。 そのような測定器を用いて正しい測定を行うには、測定に先立って測定器の指示と真の値との関係を定めておかなければならない。 その為に実施する作業を校正という。 標準器、標準試料などを用いて計器のあらわす値と、その真の値との関係を求めるとき、国家標準がない、などで差を求めるのが困難な場合は、機器の取り扱い説明書、文献などにより根拠が明らかになっている調整、点検などにより校正にかえる。 » ページTOPへ戻る |
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carbon dioxide trap | CO2トラップ | 純水タンク内の水面変動に伴い外気の出入りがある。この時空気中の炭酸ガスや揮発性有機物や菌・粒子がタンク内に流入して純粋水質を劣化させる。これを防ぐのにタンクの呼吸口にソーダーライムと活性炭と除菌フィルターを組み合わせたカートリッジを設置する。 これをCO2トラップと呼ぶ。 タンクはCO2トラップだけから空気が出入りするように、オーバーフロー管や水位センサー取り付け部のシール性を完全にする。 |
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cascade pump | カスケードポンプ | 粘性ポンプ | 円周部に溝を多数刻んだ円盤形構造のインペラーを所有するポンプ。 これを回転する事により液体の粘性により円周部を移動し連続的に吸引・加圧される。 渦巻きポンプは吸水口がインペラー中心部に有るのに対し、カスケードポンプは外周部にある。 性能の特徴は粘性の高い液体の加圧/比較的少水量・高揚程。 |
cavitation | キャビテーション | ポンプの吸込み側のインペラーの裏側が真空に近い状態になり溶存しているガスが気泡化し加圧側に状態が変わった瞬間その気泡が潰れ 騒音や、振動が生じる現象。 原因としては ①ポンプ能力に対して吸い込み水頭が少ない。 ②吸い込み管が極端に細い。 ③ポンプの前段にあるプレフィルターが詰まっている。 といった事が考えられる。 キャビテーションによってポンプが破損する事が有るので注意が必要。 通常渦巻きポンプに起きる。 |
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cell constant | セル定数 | 電気伝導率は電極間の溶液抵抗の逆数に比例する。 この比例定数をセル定数(cm-1)といい、測定電極の幾何学的寸法によって決まる。 セル定数は計算によっても求まるが、特殊な形状を除いては正確さに欠けるので、実際には、電気伝導率の値がわかっている標準液を用いて測定される。 電気伝導率計の校正は、使用する検出器のセル定数を測定し、その値を用いて 計器感度を電気的に調整する方法で行われる。 セル定数に影響を与えるものとして電極表面の汚れや変形等によって変化で、定期的な洗浄とセル確認が必要となる。 |
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central feed water | セントラル純水 | 研究施設等において建物全体で使用する純水を一個所で製造して各部屋に給水する設備。 十分な管理が必要で、超純水装置の供給水として利用するばあいはバクテリア、粒子、TOC、および水圧等の注意が必要。 |
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centrifugal pump | 渦巻きポンプ | 羽根車の回転による遠心力によって送水するポンプ。比較的大容量・低揚程用に適する。 通常、流量20~30L/分以上、揚程10~30M程度の性能。 |
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check valve | チェックバルブ | チャッキ | 配管、チューブで送液している流体が、送液停止時に逆流するのを防止するバルブ。 形式としては、 ①スイング式 ②リフト式 ③スプリング式、 等がある。 純水装置においては、各カートリッジの出口に設置して、例えば、ROモジュールに、停止時の逆流による背圧がかかるのをを防止したり。 ポリッシャーの樹脂が逆流・上向流によって2層に分離するのを防いだりしている。 |
chemical oxygen demand | COD | 化学的酸素要求量。水中の被酸化性物質が酸化されるのに要する酸素量を言い。 ここでは、純粋に化学的に消費される酸素量のこと。 mg/mlで表す。 水質試験においては、酸化剤として過マンガン酸カリウム溶液を用いて測定する。 |
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clean pipe | クリーンパイプ | 純水,超純水の配管に使用される塩ビパイプ。 一般の塩ビパイプと比較して ①Pb,Zn等の金属溶出が少ない。 ②TOC溶出が少ない。 ③パイプ内面の平滑度も高く生菌によるバイオフィルム形成が起こりにくい。 といった長所を持っている。 |
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cluster | クラスター | 複数のイオン、原子または分子がいろいろな原因で結合して作る集合体(構造単位)をいう。 イオンが中心となりその周りに複数の原子や分子が集合したクラスターをクラスターイオン。 原子又は分子がつくるクラスターをもつ化合物をクラスター化合物という。 水分子も水素結合によって水分子どうしのクラスターを形成しており、それが分子量に比較して高沸点ある原因といわれている。 |
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coefficient of discharge | 流量計数 | オリフィスからの流出流量計算式における係数 Q=c・A√2gH c:流量係数 c=0.592+0.00069{1/(d√H)}3/4乗 |
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coefficient of discharge | CV値 | 各バルブのオリフィス開孔面積によって決まる流量係数。 バルブの1次、2次側の差圧と希望流量でバルブを選定する時に計算上使用するバルブ固有の係数。 Cv値が大きいほオリフィス面積も大きく大流量が得られる。 水の流量計算式 Q(L/分)=14.28Cv√ΔP(kg/cm2) |
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colony forming unit | CFU/ml | 微生物の1mlあたりの個体数の呼び方。 微生物数を測定する際、培地上で培養し初期は目視で観察できない微生物も増殖によってコロニーを形成するのでその個数を数える事が出来る。 そのコロニーの1ml当たりの数。 |
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combined available chlorine | 結合型有効塩素 | 結合残留塩素 | 次亜塩素酸が水中のアンモニア、アミノ酸、アシン類などと反応し、クロラミンの型になったもの。 酸化力は遊離型と比較して弱い。 |
de-ionzed water in exchanged water | イオン交換水 | 脱イオン水 | イオン交換樹脂により水中のイオンがH+、OH-とに置換され、イオン除去された水。 » ページTOPへ戻る |
degaser deaerator | デガッサー | 水中の溶存ガスを除去する脱気装置。 方式としては ①高純度窒素曝気法(脱酸素) ②加熱脱気 ③真空脱気 ④膜脱気 等がある。 膜脱気法は疎水性中空糸膜内部に純水を通過させ外部を真空に近い状態にする事により脱気する方法。 |
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diaphragm pump | ダイヤフラムポンプ | 往復動ポンプの一種。 プランジャーを往復させ、ダイアフラムを押し引きすることにより送液する。 小容量で定量性に優れているので、接液部に耐薬品性材質を使用することにより、薬液注入ポンプとして良く使用される。 |
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dissolved oxygen | 溶存酸素 | 水中に溶解している酸素をいう。 酸素の溶解度は気圧、水温、塩濃度に影響される。 その供給源はほとんどが大気からである。純水中においては生菌の増殖に影響、半導体製造工程ではシリコンウエハーの純水洗浄時酸化膜形成などの悪影響をおよぼすこことがある。 DOの測定にはウインクラ法、比色法もあるが、隔膜電極法が一般的である。 |
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disteld water | 蒸留水 | 水道水やイオン交換水を沸騰気化させ、により蒸気を冷却して得た水。 (相分離)単一操作により1~3MΩ・cm程度の純水が得られる。 |
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elbow | エルボー | 配管やチュービングの方向を90度または45度変更するのに使用する継ぎ手。 金属パイプ用のねじ込みエルボウ、溶接エルボウ。 塩ビパイプ用のTSエルボウ等がある。 » ページTOPへ戻る |
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electric conductivity | 電気伝導率 | 導電率、電導率、伝集度 | 電気の流れやすさの指標。 導電率=1/抵抗率()Ω・cm=1/抵抗(R)Ω×長さ(L)cm/面積(S)cm2 |
electrophoresis | 電気泳動 | 蛋白質や核酸を電解溶液に溶かし直流電圧をかけるとこれらの物質は自ら持つ荷電と反対の極に移動していくこの現象を電気泳動という。 またその移動速度は分子量によって異なる。 この事を利用してこれらの種類の同定や精製に利用される。 通常ゲルやメンブレンを使用してその中を移動させ、分子量別にバンド状に分離させる。 |
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environment analysis | 環境分析 | 河川、大気、土壌等の生活環境領域における汚染物質や、生物への影響物質の量を分析測定する事。 ダイオキシンの土壌汚染調査、環境ホルモンの生態への影響調査における分析測定等。 |
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feed water | 供給水 | 原水 | 機器(一般的には1次処理装置)に供給される水のこと。 水道水/井戸水/工業用水 セントラルイオン交換水などがある。 » ページTOPへ戻る |
feed water | 原水 | 供給水 | 逆浸透装置、イオン交換装置等一次純水製造装置に供給される水、主に水道水又は井戸水がある。 一度処理された一次純水、セントラル純水等とは区別する。 |
filtrate | ろ過水 | カートリッジ、メンブレン等のろ材を通過した処理水。 主に菌、粒子コロイド、高分子等が除去された水の総称。 |
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first water | 一次純水 | 水道水等をRO水、ELIX水などで一次処理装置で処理された水。 特に超純水製造システムにおいて超純水製造装置に供給される純水のことをいう。 |
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fluid friction | 流体摩擦 | 水などの流体が流動する時、粘性のために流体内部の分子間において起こる内部摩擦と管壁との接触面で起こる外部摩擦の二種の摩擦が生じる。 これら粘性による流れに逆らう抵抗力を流体摩擦と呼ぶ。 (性質) ①流速の2乗に正比例する ②圧力には関係ない ③流体が接触している面積にほぼ正比例 ④接触している面の荒さにより増減する。 |
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fouling index | FI値 | 目詰まり指数 RO等の純水装置に於ける供給水濁度の表示方法の一つ。HAWP04700FIを用いて2.1Kg/cm2の圧力下でろ過。 ①最初の500mlが通過する時間---- t1 ②15分後の500mlが通過する時間---- t2 (1-t1/t2)X100%=PI(Plugging Index) FI=PI/15 通常RO供給水はプレフィルター等を用いてFI値5以下に処理をして供給する。 Fouling Index(FI)は別名Silting Index(SI)とも呼ばれる |
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fourier transform infrared spectroscopy | FT-IR | フーリエ変換赤外分光法。 赤外分光分析法の1方法。 赤外吸収スペクトルを利用する分光分析、分子の赤外吸収スペクトルは主としてその分子の固有振動数にもとずくので、これにより物質の同定、定性分析を行う。 FT-IRは試料からの赤外領域の光を光干渉計にいれ、出てくる光の強度を可動鏡の移動距離の関数として測定し、そのフーリエ変換によってスペクトルを得るもので高感度、高分解能測定に用いられる。 |
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free available chlorine |
遊離型有効塩素 | 遊離残留塩素 | 水中に残留する有効塩素のうち、単体塩素(Cl)や次亜塩素酸(OCl)のこと。 結合型と比較して酸化力は強い。 |
free carbon dioxide | 遊離炭酸 | 水中に溶解しているのCO2こと。 | |
free radical | フリーラジカル | ラジカル、遊離基ともいう。 不対電子をもつ化学種で、分子の熱分解、光分解、放射線分解等により生成する。 不対電子のため常磁性を示すので電子スピン共鳴により検出できる。 一般にラジカルは反応性に富み、短寿命であるため化学反応の中間体となる事が多い。 ラジカルが関与する反応をラジカル反応という。 超純水装置におけるTOCレベルの低減もこの反応を利用している。 純水循環系内で紫外線の照射によってオゾン生成を経てヒドロキシラジカル(OH・)を生成させ、これで有機物を酸化分解してTOCを低減する。 |
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gas chromatography | GC | (原理)ある媒体に固定された固定相に接して流れる移動相に混合成分をのせ、成分分析を行うクロマトグラフィーの中で移動相に気体を用いるもの。 分析対象成分の固定相に対する親和性の強弱により分離する。 (特徴)液体に比べガスは透過性が高いため長いカラムを使用でき、分解能が高く、分離時間が短い。 (用途)大部分の無機物および熱により変性する有機物以外の全ての物質。 » ページTOPへ戻る |
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gate valve | ゲートバルブ | 配管内を流れる流体の流量調節や締め切りを行う弁。 円盤状の板(ゲート)が上下して流路を仕切る形式。 ストップ弁より圧損は少ない。 |
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gear pump | ギヤポンプ | 回転ポンプの一種。 ケーシング内壁と歯車の歯溝の間に挟まれた液体を歯車の回転により送り出す。 小型のマグネット駆動式ギヤーポンプは小型純水装置の送水ポンプとして使用される事もある。 性能は少量で中圧~高圧。 |
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hard water | 硬水 | Caイオン、Mgイオンを比較的多量に含む水。 CaCo3として17ppmを硬度1度として10度以上を一般的に硬水という。 これらのイオンは溶解度が低く、逆浸透装置において硬水を原水とする場合、RO膜面で析出沈着することがあるので軟化処理が必要となることがある。 » ページTOPへ戻る |
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hardness | 硬度 | 水に溶解しているCa,Mgイオンの量。 各々の炭酸塩としての合計量を総硬度としてppm表示する。 またその17ppmを1度と表示する。 |
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head loss | 配管圧損 | ポンプ選定時には送水する配管全体で発生する圧力損失を考慮して適切な性能のポンプを決定する。 この圧力損失を配管圧損という。配管圧損は流速の2乗と管長に比例し管の直径に反比例する。 直管の圧損はDarcyの式で求められるが簡易法としてグラフを利用する。 |
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high performance liquid chromatograph | HPLC | 高速液体クロマトグラフ。 (原理) 固定相および移動相の2相が形成する平衡の場において、種種の化合物を両相との相互作用の強弱によって分離定量する方法(クロマトグラフィー)の中で、移動相として液体を用いる方法を液体クロマトグラフィーと言う。 このうち、移動相を高圧で送り、分析時間を短縮したものをHPLCと言う。 (特徴) 揮発性が不十分な化合物、熱的に不安定な化合物を容易に分析できる。 分離した化合物を容易に分取できるため、定量性に優れる。 (用途) 生物学的に重要な巨大分子やイオン性の化合物、変化しやすい天然物及び種種の高分子化合物を分析する。 |
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hollow fiber | 中空糸 | ホロファイバー | 中空糸。 ろ過膜の構造の一種。 RO膜やUF膜の代表的な構造として平膜をスパイラル状に成形したカートリッジが有るが、ホロウファイバーを束ねてハウジングに入れて成形したRO/UFカートリッジもよく使用される。 このカートリッジはカートリッジ体積の割にはろ過面積が大きく小型化が図れる。 ホロウファイバーは 直径1mm~2mm程度の、芯が空洞になった糸構造になっており内外膜表面は緻密なスキン構造になっており、その間にスポンジ状の支持層が挟まっている。 ろ過方法は外圧式と内圧式がある。 膜材質はポリアミドやポリスルホンが代表的。 |
hydrogen exponent | pH | 水中の水素イオン濃度を表す指数。 PH=-log10([H+]/mol・dm-3乗) PH=7は中性、PH>7はアルカリ性、PH<7は酸性。 |
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inductively coupled plasma-mass spectromet | ICP-MS | 融導結合プラズマ質量分析装置。 超微量元素の濃度を迅速に測定する装置。 多元素を同時に迅速測定でき(20成分の定量が2分)、感度が非常に高い(ほぼ全ての元素がサブpptレベルまで分析可能)。 » ページTOPへ戻る |
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ion-chromatography | IC | 溶離液を移動相に、イオン交換体を固定相とした分離カラム内で、試料のイオン種成分を展開・溶離させ、 電気伝導度検出器、電気化学検出器、または 吸光光度検出器で測定する方法。 装置は送液部・分離部・検出部・記録部から構成されており、検出部にイオン交換膜等を用いたサプレッサーにより溶離液の電気伝導度(バックグランド)を低下させ各種陰イオン,陽イオン、有機酸の高感度分析に使用される |
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langelier index | ランゲリア指数 | RO膜やボイラーなどの表面に炭酸カルシウムのスケールが生成するかしないかを表す指数。 LSI = PH-PHs PH:実測PH PHs:計算上の炭酸カルシウムが飽和するPH LSIがマイナス側ではスケールは生成しない。 LSIへの影響因子は ①実際のPH ②TDS ③温度 ④カルシウム硬度 ⑤アルカリ度。 通常-0.5よりマイナス側が望ましい。 日本国内の純水用供給水ではプラス側になることは少ない。 » ページTOPへ戻る |
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level Sensor | 水位センサー | フロートスイッチ フロートセンサー | タンク内等に於いて、水位により信号を出し、他の機器を制御するデバイス |
light emitting diode | LED | 発光ダイオード。 pn接合ダイオードに順バイアスを加えるとpとnの各領域に少数キャリアが詰まり、pには電子が、nには正孔が注入されるこの少数キャリアは、接合付近で盛んに再結合をして消滅する。 このとき特定の半導体では少数キャリアのもつエネルギーが光として放出される。LEDはその材料によって発光色がきまる。 GaALAsは赤色、GaNは青色等。 LEDは低電圧(1~4V)低電流(20mA以下)と消費電力が少なく、寿命も長いので電気製品の表示灯等に多く使用されている。 |
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linear velocity | LV | 線流速(M/H)。 水がろ材断面を1時間あたり何メーター通過するか、そのメーター数を言う。除濁目的の砂ろ過やカートリッジ式ろ材での標準LVは5~10.イオン交換では20~40. |
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magneto coupling | マグネットカップリング | モーター軸に取り付けた駆動マグネットにより回転駆動する。 ポンプ室はケーシングにより外部と遮断されておりインペラーは磁力により回転するので軸封装置が無く液漏れしない。 この方式を取るポンプとして、ギヤポンプ等がある。 » ページTOPへ戻る |
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moist heat sterilization | 高圧蒸気滅菌 | オートクレーブ | 高圧滅菌器。 高温高圧(常圧+1kg/cm2・120℃)の蒸気を用いて約30分で、水溶液,器具類などを滅菌するのに用いる釜。 |
mechanical seal | メカニカルシール | ポンプのモーターからインペラーに動力を伝える軸からポンプ室の液体が漏れ出ないようにする軸封(シール)方式の一種で。 超鋼で出来た固定リングと同じく超鋼の、軸とともに回転する回転リングの精密に仕上げられた面と面を接触回転する事により液漏れをせずにポンプの運転が出来る。 もう一つの軸封方式であるグランド式に比較すると ①高吐出圧可 ②高温使用可 ③液漏れ無し。 といった特徴がある。 |
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measurement method of light scattering | 散乱光測定法 | 光電式濁度計を用いた濁度測定法。 粒子の大きさが光波長の1/10から1/20以下であればその粒子に当たった光は四方に散乱し、その散乱光の強さは粒子径の6乗ならびに粒子の濃度に比例する(レイリーの理論)。 また、粒子径が光波長と同等か大きい場合は粒子表面積と粒子濃度に比例する(ミーの理論)。 本法は散乱光の強度から濁度を測定する方法で、前記両理論によって濁りの粒子の大きさ、用いる光の波長、粒子や水の色が測定値に影響を与える。 本法は0~50度の低濁度水について精度良く測定できる。 標準液はカオリンとホルマジンを用いるが、ホルマジンを用いた場合の濁度をNTU(Nephelometric turbidity unit)と言い1NTUはカオリン標準液濁度約0.6に相当する。 |
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membrane filtration time | MF値 | RO等の純水装置に於ける供給水濁度の表示方法の一つ。 比較的高濁度まで測定可能。 HAWP04700FIを用いて1Lの試料水を500mmHgで吸引ろ過するのに要する時間(秒)を測定し、水温25℃換算した秒数をいう。 ROの供給水としては300秒以内が標準。 * 水温補正は水の粘性係数の逆数によって行う。 |
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nc | b接点 | 外力がないとき「閉路」の状態をとり,外力が加わると「開路」となる接点。 » ページTOPへ戻る |
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nephelometric turbidity unit | NTU | ホルマジン濁度標準液(ホルマジンポリマー)を用いて、散乱光測定法により測定した濁度。 1NTUはカオリン標準液の濁度約0.6度に相当する。 |
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nipple | ニップル | パイプの両端外側にネジを切った構造のねじ込み継ぎ手。 Close(短)nipple. Long(長)nipple. Hex(六角)nipple.等がある | |
no | a接点 | 外力がない時は「開路」となり,外力が加わると「閉路」となる接点。 | |
nuclear magnetic resonance spectrometer | NMR | 核磁気共鳴装置。(原理)磁場の中の核の磁気モーメントは外から加わる磁場の影響を受けて、一定の速さで運動するが、この運動周期と同じ周波数の電磁波を外部から送ると電磁モーメントと電磁波が共鳴して、電磁波のエネルギーを吸収する。 これが核磁気共鳴であり、加えた電磁はの変化のを観察し、物質の構造(官能基の存在など)を調べる手法。 (特徴) 物質を非破壊のままで、構造や物性に関する情報を収集できる。 (用途) 1.分子構造/運動の研究にもちいられる。 2.信号強度が核の数に比例する事から、混合物の定量にもちいられる。 |
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orifice | オリフィス | 流体を流出させるとき、板状の物に孔いた穴をオリフィスという。 パイプ状の穴はノズル。 オリフィスからの液体の流出速度は v=√2gH(m/s) 流量は Q=Av(m3/s) A:オリフィス面積 » ページTOPへ戻る |
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osmosis | 浸透 | 膜を通して溶媒が拡散によって移動する現象 | |
osmotic pressure | 浸透圧 | 半透膜(溶質を通さない膜)を介して一方に溶液をおくと溶媒の一部が膜を通して溶液中に浸透し、平衡に達する。 このときの両側の圧力の差を溶液の浸透圧という。 |
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parts per billion | ppb | 濃度、存在比を表す単位、10億分の1を表す。 » ページTOPへ戻る |
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Pascal's principle | パスカルの原理 | 密閉された容器内にある液体の一部に圧力を加えると、その圧力は強さを変えないで液体のすべての部分に伝わる。 また容器の形に関係なく、容器の壁面に垂直に作用する。 この原理を応用したものに油圧装置がある。 圧力p(kg/cm2)=f/A1=F/A2 |
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performance curve | ポンプ性能曲線 | ポンプの規定回転数における吐き出し量と揚程、」ポンプ効率、所要動力の関係をグラフとしてあらわしたもの。 ポンプ選定時には主に吐出し量と揚程の関係グラフが使用される。 渦巻きポンプは揚程の変動に比べて吐出し量の変動が大きい。 プロコンポンプは揚程変動のわりには吐出し量が変動しないといった特徴がある。 |
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plugging Index | PI | RO等の純水装置に於ける供給水濁度の表示方法の一つ。HAWP04700FIを用いて 2.1Kg/cm2の圧力下でろ過。 ①最初の500mlが通過する時間---- t1 ②15分後の500mlが通過する時間---- t2 PI(Plugging Index)= (1-t1/t2)X100% PI=100なら完全目詰まり。 PI=0ならまったく目詰まりなし。 |
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plunger pump | プランジャーポンプ | 往復動ポンプの一種。 プランジャーと呼ばれる円柱の押し・引きにより吸入口と吐出口にあるバルブを開閉し1往復当たりプランジャーの体積相当分の液体を圧送する。 性能的には数十kg/cm2~数百kg/cm2の高圧が得られ、水ジェットによるプラスチック加工等の高圧発生装置としても使用される。 |
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polyamide | PA | 主鎖中に-CO-NH-をもつ重合体の総称。 従来からよく使用されるものにナイロン6,66,610,7,11,12などがある。 RO膜やチューブにも応用されているが、塩素に耐性がなく短時間で強度低下を引き起こす。 また抽出物も多くこの材質のチューブは純水装置には避けた方がよい。 |
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polyetheretherketone | PEEK | 超純水配管材料として用いられる耐熱、結晶性ポリマー。 成形には安定剤等を使用せず、クリーンな環境で製造され洗浄出荷されている。配管は接着剤を使用せず溶着施工する。 |
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polyethylene | PE | (-CH2CH2-)nエチレンの重合体。 酸、アルカリ、溶剤に耐性有るが、高温の炭化水素、ハロゲン化炭化水素に溶解。低密度ポリエチレン(LDPE)はフィルム、シートに。 高密度ポリエチレン(HDPE)は成形品に用いられる。PEは抽出物も少なく、純水装置のタンク,チューブにもよく用いられる。 |
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polymerase chain reaction | PCR | DNA鎖の特定部位を複製する反応。 (DNA2本鎖の解離→アニーリング→DNAポリメラーゼによる相補鎖合成)を温度変化により繰り返し行い、DNA鎖の特定部位を複製する。 実験によって得られた微量DNA片を上記反応により増幅させ、他の実験に用いる。 |
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polypropylene | PP | プロピレンの重合体、結晶性が大きく、融点が高い(165~176℃)、機械強度・耐摩耗性に優れている。チューブとしてはやや柔軟性が少ない。 | |
potentiometer | ポテンショメーター | 回転角度の絶対値をアナログ電圧値に変換する。 ラジオなどの音量つまみと基本的には同じ構造で、円周状に張られた抵抗被膜や巻線の上を回転軸に直結したワイパーが回転にしたがって移動する。ワイパーにかかる電圧から角度の絶対値を読み取る。 純水装置においてはMILLIRO60プラス等で除去率セットポイントの設定用に基板上に組み込まれている。 |
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precision | 精度 | 測定値のばらつきの程度。 ばらつきが小さい方が、より精度が良い又は高いという。 |
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pressure difference | 差圧 | 配管内を流体が流れる時、上流と下流の間に生じる圧力の差。 あるいはフィルターで流体をろ過する時に生じる上流側と下流側の圧力の差。 |
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pressure head | 圧力水頭 | 定常流で流れる流体の任意の断面のエネルギーを構成する一つ。 他二つは位置水頭と速度水頭。 圧力水頭・H(m) = p/γ = P/A p:圧力 P:全圧力 A:断面積 γ:流体単位体積重量 |
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pressure Sensor | 圧力センサー | 圧力スイッチ | 原水または供給水の圧力を測定し、設定されている圧力に達すると、その接点が開閉するスイッチ。10-6 |
pure water | 純水 | RO、蒸留、イオン交換等の方法を用いてイオンを除去し、比抵抗値1~10MΩ・cm程度の水を一般的に純水と呼ぶ。 | |
purified Water | 精製水 | 日本薬局法により規定されており、蒸留、イオン交換超ろ過等で精製し、9項目の純度試験の基準に合格した純水。 | |
poly tetra fluor ethylene (PTFE) | ポリテトラフルオロエチレン | PTFE、ポリテトラフルオロエチレン(CF2-CF2)n。 フッ素樹脂の一種で耐化学薬品性に優れ、高温にも安定。 |
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pyrogen | 発熱性物質 | 細菌の代謝産物。 純水中に混入し、動物体内に注射されると発熱性副作用をおこす。 |
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residual chlorine | 残留塩素 | 塩素処理の結果、水中に残留した有効塩素のこと。 単体塩素、次亜塩素酸などの遊離残留塩素とクロラシンのような結合残留塩素に区別される。 いずれも酸化力を有し、塩素イオンとは化学的に性質が異なる。 » ページTOPへ戻る |
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Reynold's number | レイノルズ数 | 管内の流れが非常に遅い場合はその流れは層流になる。 また、流速が速くなると乱流が生じ易い。 層流と乱流の臨界流速時に次の値は常に一定になる。 V・D/η=Re V:管内流速 D:管内径 η:動粘性係数 このReをレイノルズ数という。 臨界レイノルズ数は2300 層流におけるReは<2300, 乱流はRe>2300 |
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rated supply voltage | 定格電圧 | 各種電気製品、電気部品に対して投入する事が出来る夫々に定められた電圧。 電圧の種類は AC100V,110V、200V,220V DC3V、6V、12V、24V、48V、等がある。 |
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sanitary piping | サニタリー配管 | 微生物汚染対策を考慮して設備された配管。 ①熱水,蒸気滅菌が可能 ②分解が可能 ③排液時溜り部が無い。 等の条件を備えた配管。 » ページTOPへ戻る |
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specific resistivity | 比抵抗 | 抵抗率 | 電気の流れにくさの指標。 抵抗R(Ω)=比抵抗(PΩ・cm)×長さ(L)cm/ 面積S(cm2) |
semipermeable membrane | 半透膜 | 溶液混合気体や分散系中の一部の成分は通すが、ほかの成分は通さないような膜。 逆浸透膜や限外ろ過膜等 |
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silica | シリカ | ケイ酸。 SiO2。 自然水中におけるシリカの形態は複雑であり、イオン状、分子状、コロイド状ケイ酸またはケイ酸塩等種々ある。 イオン状シリカの溶解度は25℃、PH7において約100ppm、0℃でも30pm程度である。 水中の多量のCaの存在下でケイ酸塩又はシリカ単独で析出する事が有り、シリカを高濃度に含む原水ではRO膜を閉塞させる事もあるのでRO排水比を大きく取るケースもある。 除去方法はPAC注入による沈殿法。 RO膜による除去。 強塩基性陰イオン交換樹脂による吸着除去がある。 分析方法はモリブデン青法による吸光光度分析がよく用いられる。 |
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soda lime | ソーダライム | ソ-ダライム(NaOH+Ca(OH)2)をシリカ(SiO2)で成型して粒状にしたもので二酸化炭素を吸収する薬物。 ソ-ダライムの主成分は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの塩基でその化学反はCa(OH)2+CO2 → CaCO3 +H2O 、炭酸塩と水と(熱)を発生。 似たような機能の薬物にバラライム(Ba(OH)2)があり。 |
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soft water | 軟水 | 硬水の逆。 Caイオン、Mgイオンの比較的少ない水。 CaCo3として17ppmを1度とした場合、10度以下を軟水という。 この定義からすると日本国内の水道水は河川水等の表流水を使用することが多く、ほとんどが軟水である。 またソフナーでCa、Mgのイオンを溶解性の高いNaイオンにイオン交換した水を狭義の軟水ということもある。 |
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solenoid pump | ソレノイドポンプ | ソレノイド(電磁コイル円筒)の中に振動子を設けそのピストン運動による弁の開閉により送液するポンプ。 構造上非常に小型で少容量のポンプが可能。 MILLIQ-LABやMILLIQ-Jrのポンプがそれである |
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space velocity | SV | 空間流速。 ろ過において、流体が1時間にろ材量の何倍量の流速で通過するかの指標。 主にイオン交換カラムの設計において用いられる。 イオン交換における標準SVは20~50程度。 ポリシャー等で流入純水が高純度の場合はSVが100を終えるケースもある。 |
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sterile purified water | 滅菌精製水 | 常水、精製水を蒸留、又は精製水を超ろ過して得られ、注射剤の調整に用いる純水。 精製水純度9項目及び無菌試験に適合しエンドトキシン0.25u/mL以下であること。 |
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stop valve | ストップバルブ | 配管を流れる流体の流量調節や締め切りを行う弁。 | |
surface tension | 表面張力 | 液体はその表面を出来るだけ小さくしようとする。 外力の作用が無視できる時は球形を取る。 これは液体の自由表面(液体が他の気体等に触れている面)近くの分子が、分子相互の力の作用によって、自由表面を縮小しようとするから。 この力を表面張力という。 |
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surfactant. surface active agent. | 界面活性剤 | 分子内に親水性の部分と親油性の部分とを併せ持ちその親水親油バランスにより水-油の2相界面に強く吸着されて、界面張力を著しく低下させる作用を示す物質。 陰イオン、陽イオン、非イオン、両性のかく活性剤がある。 |
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sequential control chart | シーケエンス図 | 機器の図記号を用いて展開式に表した電気図。回路の動作内容や電流の流れをみるにに便利。 実態配線図→ |
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tank vent filter | タンクベントフィルター | エアーベントフィルター | タンクの空気出入り口に取り付けて空気中の粒子・バクテリアのタンクへの流入を防ぐ用途のフィルター。 通常は孔径0.22μの疎水性メンブランが用いられる。 純水タンクにはソーダーライムなどと組み合わせて設置する。 » ページTOPへ戻る |
tap water | 工業用水 | 工水 | 浄水場において濾過をせず、前塩素処理、凝集沈澱のみの処理で工場に供給される水。 残留塩素が無く、渇度が高いので、水道水並の水質をもとめる時は塩素添加、プレクローク濾過等の処理が必要。 純水装置の原水としては避けた方が無難。 |
tap water(city water) | 水道水 | 上水道水 | 飲料用としての規格基準値内に処理、管理され、使用者に水道管によって配水された水。 |
tee | ティー | チーズ | 配管やチュービングを2方向から3方向に分岐するための継ぎ手。 種類としては ①ねじ込み ②溶接 ③差し込み 等がある。 |
the quality of water | 水質 | 水道水、井水や純水などの質。 水の中に含まれるイオン、粒子、菌などの成分量の多少によって質が規定される。 局方、JIS等により規格されている。 |
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thermal relay | サーマルリレー | 負荷の異常による定常電流の増加を検知して回路を開く過負荷保護装置の一種。 動作としては、 [負荷電流の増大]-[ヒーター加熱]-[b接点開]-[MC消磁]-[主回路開] サーマルリレーはJISにより「過電流保護装置の動作特性」として次のように規定されている。 ①モーターの全負荷電流値の5倍の電流で45秒以内で動作する事 ②モーターの全負荷電流値を通じ、温度が一定となった後、その電流値の2倍の電流を通じ4分以内で動作する事。 ③モーターの全負荷電流値の1倍の電流を通じても動作せず、温度が一定となった後、通電電流を漸増し、全負荷電流値の1.25倍以下で動作する。(周囲温度40℃) |
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tolerance-1 | 公差 | 規定された許容最大値と規定された許容最小値との差。 例えば、はめあい方式の許容最大寸法と許容最小寸法との差。 |
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tolerance-2 | 許容値 | 1.規定さてた基準値と規定さてた限界値との差。 2.試験データのばらつきが許容さてる限界。 例えば、範囲・残差などの許容される限界をいう。 |
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Torricelli's theorem | トリチェリの定理 | オリフィスから流出する流体の速度は液面からオリフィスまでの高さ(m)の平方根に比例する。 V=√2gH(m/s) |
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total organic carbon |
TOC | 水中に溶解している炭素化合物のうち有機系化合物中の炭素の総量。 超純水装置においては、UVを用いて5ppb以下の処理が可能。 » ページTOPへ戻る |
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traceability | トレーサビリティー | 標準機または計測器が、より高位の測定標準によってつぎつぎと校正され、国家標準・国際標準につながる経路が確立されている事。 | |
tube pump | チューブポンプ | 容積ポンプの一種で、軟らかで弾力のあるチューブをローラーの回転で順次絞り出すようにして送液するポンプ。 薬液や食品の輸送によく使用される。 接液部はチューブのみでサニタリー性に優れている。チューブの耐久性は劣る。 |
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turbidity | 濁度 | 水の濁りの程度を示すもので、精製水1L中に標準カオリン1mgを含むときの濁りに相当するものを1度(または1mg/L)とする。起因濁質としては、粘土性物質、水酸化鉄・マンガン、微生物等。 粒径は0.1~数百μmの範囲の物質を測定。 試験方法は ①カオリン標準液と試料水を肉眼で比濁する透視比濁法。 ②カオリンやホルマジンポリマーを標準液として散乱光測定用光電式濁度計で測定する散乱光測定法等がある |
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ultra pure water | 超純水 | 厳しく品質管理されたイオン交換樹脂、活性炭、メンブレンフィルター、UF、UV等を組み合わせて処理され、直粒TOC値が非常に少なく、比抵抗値18MΩ・cm以上の純水をいう。 » ページTOPへ戻る |
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use point | ユースポイント | 純水、超純水の最終採水点のこと。 純水装置本体にある場合と、装置からチュービング等で延長してクリーンベンチ内ユースポイントなどの場合もある。 |
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usp |
米国薬局方 | 米国薬局方。 米国において使用されている医薬品に対しその品質、純度、強度等の基準を定めた法令。 純水に関する項目としては 「Water for Injection」 「Purified Water」等がある。 |
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utility | ユーティリティー | 有用あるいは公共事業という意味から、水道、電気、排水等、純水装置等の設置時に必要な客先提供設備のことを総合していう。 | |
valve socket | バルブソケット | バルソケ | バルブと塩ビパイプを接続するのに使用する継ぎ手。 方端がオスネジ他端が差し込みになっている。 » ページTOPへ戻る |
vane pump | ベーンポンプ | ポンプケーシング内に内接する回転子が回転して液体を押し出す回転ポンプの一種。 ポンプ本体の中心と羽根車の中心が少しずれていて、ベーンと呼ばれる数枚の板が遠心力によりケーシング内面に密着しながら回転して、液体を入り口から出口へ送り出す。 比較的粘性のある液体の送液に用いられる。構造上粒子の発生が多い。過去には吸引加圧ポンプとして使用された事もある。 |
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volatile organic carbon | VOC | 塩素やフッ素等のハロゲン元素と有機物が結合した低沸点の揮発性有機化合物。 ジクロールメタン、クロロホルム等数十種類の溶媒がこれに含まれる。 水道法によって水道水中の許容濃度が定められている。 |
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waste water | 排水 | 純水/超純水処理業界では UF,RO等のリジェクト水等の総称。 » ページTOPへ戻る |
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water for injection | 注射用水 | 常水、精製水を蒸留、又は精製水を超ろ過して得られ、注射剤の調整に用いる純水。 精製水純度9項目及び無菌試験に適合し、エンドトキシン0.025EU/mL以下であること。 |
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water hammer | ウオーターハンマー | 水撃作用 | 配管内を流れている水等の液体を瞬間的に遮断すると、その衝撃によって配管内の圧力が流れている時よりも異常に上昇する。 この現象をウオーターハンマーと呼ぶ。 これによって配管内のハウジングやコネクターが破損する事もある。 防止策としては ①バルブは電磁弁のような瞬間開閉弁より徐々に開閉する弁を使用する。 ②純水装置の循環ラインで使用するポンプを徐々に停止するタイプにするか、ラインの一部をオープンにする。 |
well water(ground water) | 井水(地下水) | 井戸水、地下水 | 雨水、雪解け水が地層の隙間にしみ込み、長期間かけて移動し、低地の地表近くに再び湧き出てくる水。 鉱物質と長期にわたり接触しているので、全溶解固形物やCO2が比較的多い場合がある。 又地層によっては、Ca、Mg、Siや濁度の高いケースもあり、純水装置の使用に際しては処理が必要なこともある。 |
用 語 | 英 語 | 慣用語 | 意 味 |
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圧力センサー | pressure sensor | 圧力スイッチ | 原水または供給水の圧力を測定し、設定されている圧力に達すると、その接点が開閉するスイッチ。10-6 » ページTOPへ戻る |
圧力水頭 | pressure head | 定常流で流れる流体の任意の断面のエネルギーを構成する一つ。 他二つは位置水頭と速度水頭。 圧力水頭・H(m) = p/γ = P/A p:圧力 P:全圧力 A:断面積 γ:流体単位体積重量 |
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IC | ion-chromatography | 溶離液を移動相に、イオン交換体を固定相とした分離カラム内で、試料のイオン種成分を展開・溶離させ、 電気伝導度検出器、電気化学検出器、または 吸光光度検出器で測定する方法。 装置は送液部・分離部・検出部・記録部から構成されており、検出部にイオン交換膜等を用いたサプレッサーにより溶離液の電気伝導度(バックグランド)を低下させ各種陰イオン、陽イオン、有機酸の高感度分析に使用される。 |
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ICP-MS | inductively coupled plasma-mass spectromet | 融導結合プラズマ質量分析装置。 超微量元素の濃度を迅速に測定する装置。 多元素を同時に迅速測定でき(20成分の定量が2分)、感度が非常に高い(ほぼ全ての元素がサブpptレベルまで分析可能)。 |
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アルキメデスの原理 | Archimedes' principle | 流体の中で静止している物体は、周囲の液体からうける圧力の合力として浮力を受ける。 浮力の向きは重力と正反対で、その大きさは物体を周囲の流体で置き換えた時にそれに働く重力(その物体が排除した液体の重量)に等しい。 |
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アルカリ度 | alkalinity | 酸消費量 | 水中に含まれる炭酸水素塩、炭酸塩または水酸化物などのアルカリ分をこれに対応する炭酸カルシウム(CaCo3)のmg/lで表したもの。 1mg/l=1度 |
井水(地下水) | well water(ground water) | 井戸水、地下水 | 雨水、雪解け水が地層の隙間にしみ込み、長期間かけて移動し、低地の地表近くに再び湧き出てくる水。 鉱物質と長期にわたり接触しているので、全溶解固形物やCO2が比較的多い場合がある。 又地層によっては、Ca、Mg、Siや濁度の高いケースもあり、純水装置の使用に際しては処理が必要なこともある。 » ページTOPへ戻る |
一次純水 | first water | 水道水等をRO水、ELIX水などで一次処理装置で処理された水。 特に超純水製造システムにおいて超純水製造装置に供給される純水のことをいう。 |
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イオン交換水 | de-ionzed water in changed water | 脱イオン水 | イオン交換樹脂により水中のイオンが H+、OH-とに置換され、イオン除去された水。 |
ウオーターハンマー | water hammer | 水撃作用 | 配管内を流れている水等の液体を瞬間的に遮断すると、その衝撃によって配管内の圧力が流れている時よりも異常に上昇する。この現象をウオーターハンマーと呼ぶ。 これによって配管内のハウジングやコネクターが破損する事もある。 防止策としては ①バルブは電磁弁のような瞬間開閉弁より徐々に開閉する弁を使用する。 ②純水装置の循環ラインで使用するポンプを徐々に停止するタイプにするか、ラインの一部をオープンにする。 » ページTOPへ戻る |
渦巻きポンプ | centrifugal pump | 羽根車の回転による遠心力によって送水するポンプ。比較的大容量・低揚程用に適する。 通常、流量20~30L/分以上、揚程10~30M程度の性能。 |
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エルボー | elbow | 配管やチュービングの方向を90度または45度変更するのに使用する継ぎ手。 金属パイプ用のねじ込みエルボウ、溶接エルボウ。 塩ビパイプ用のTSエルボウ等がある。 » ページTOPへ戻る |
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a接点 | no | 外力がない時は「開路」となり,外力が加わると「閉路」となる接点。 | |
FI値 | fouling index | 目詰まり指数 RO等の純水装置に於ける供給水濁度の表示方法の一つ。HAWP04700FIを用いて2.1Kg/cm2の圧力下でろ過。 ①最初の500mlが通過する時間---- t1 ②15分後の500mlが通過する時間---- t2 (1-t1/t2)X1 FI=PI/15 通常RO供給水はプレフィルター等を用いてFI値5以下に処理をして供給する。 Fouling Index(FI)は別名Silting Index(SI)とも呼ばれる |
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HPLC | high performance liquid chromatograph | 高速液体クロマトグラフ。 (原理) 固定相および移動相の2相が形成する平衡の場において、種種の化合物を両相との相互作用の強弱によって分離定量する方法(クロマトグラフィー)の中で、移動相として液体を用いる方法を液体クロマトグラフィーと言う。 このうち、移動相を高圧で送り、分析時間を短縮したものをHPLCと言う。 (特徴)揮発性が不十分な化合物、熱的に不安定な化合物を容易に分析できる。分離した化合物を容易に分取できるため、定量性に優れる。 (用途) 生物学的に重要な巨大分子やイオン性の化合物、変化しやすい天然物及び種種の高分子化合物を分析する。 |
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FT-IR | fourier transform infrared spectroscopy | フーリエ変換赤外分光法。赤外分光分析法の1方法。 赤外吸収スペクトルを利用する分光分析、分子の赤外吸収スペクトルは主としてその分子の固有振動数にもとずくので、これにより物質の同定、定性分析を行う。 FT-IRは試料からの赤外領域の光を光干渉計にいれ、出てくる光の強度を可動鏡の移動距離の関数として測定し、そのフーリエ変換によってスペクトルを得るもので高感度、高分解能測定に用いられる。 |
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LV | linear velocity | 線流速(M/H)。 水がろ材断面を1時間あたり何メーター通過するか、そのメーター数を言う。除濁目的の砂ろ過やカートリッジ式ろ材での標準LVは5~10.イオン交換では20~40. |
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LED | light emitting diode | 発光ダイオード。 pn接合ダイオードに順バイアスを加えるとpとnの各領域に少数キャリアが詰まり、pには電子が、nには正孔が注入されるこの少数キャリアは、接合付近で盛んに再結合をして消滅する。このとき特定の半導体では少数キャリアのもつエネルギーが光として放出される。 LEDはその材料によって発光色がきまる。 GaALAsは赤色、GaNは青色等。L EDは低電圧(1~4V)低電流(20mA以下)と消費電力が少なく、寿命も長いので電気製品の表示灯等に多く使用されている。 |
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NTU | nephelometric turbidity unit | ホルマジン濁度標準液(ホルマジンポリマー)を用いて、散乱光測定法により測定した濁度。 1NTUはカオリン標準液の濁度約0.6度に相当する。 |
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NMR | nuclear magnetic resonance spectrometer | 核磁気共鳴装置。 (原理) 磁場の中の核の磁気モーメントは外から加わる磁場の影響を受けて、一定の速さで運動するが、この運動周期と同じ周波数の電磁波を外部から送ると電磁モーメントと電磁波が共鳴して、電磁波のエネルギーを吸収する。 これが核磁気共鳴であり、加えた電磁はの変化のを観察し、物質の構造(官能基の存在など)を調べる手法。 (特徴) 物質を非破壊のままで、構造や物性に関する情報を収集できる。 (用途) 1.分子構造/運動の研究にもちいられる。 2.信号強度が核の数に比例する事から、混合物の定量にもちいられる。 |
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MF値 | membrane filtration time | RO等の純水装置に於ける供給水濁度の表示方法の一つ。 比較的高濁度まで測定可能。 HAWP04700FIを用いて1Lの試料水を500mmHgで吸引ろ過するのに要する時間(秒)を測定し、水温25℃換算した秒数をいう。 ROの供給水としては300秒以内が標準。 * 水温補正は水の粘性係数の逆数によって行う。 |
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SV | space velocity | 空間流速。 ろ過において、流体が1時間にろ材量の何倍量の流速で通過するかの指標。 主にイオン交換カラムの設計において用いられる。 イオン交換における標準SVは20~50程度。 ポリシャー等で流入純水が高純度の場合はSVが100を終えるケースもある。 |
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オリフィス | orifice | 流体を流出させるとき、板状の物に孔いた穴をオリフィスという。 パイプ状の穴はノズル。 オリフィスからの液体の流出速度は v=√2gH(m/s) 流量は Q=Av(m3/s) A:オリフィス面積 » ページTOPへ戻る |
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カスケードポンプ | cascade pump | 粘性ポンプ | 円周部に溝を多数刻んだ円盤形構造のインペラーを所有するポンプ。 これを回転する事により液体の粘性により円周部を移動し連続的に吸引・加圧される。 渦巻きポンプは吸水口がインペラー中心部に有るのに対し、カスケードポンプは外周部にある。 性能の特徴は粘性の高い液体の加圧/比較的少水量・高揚程。 » ページTOPへ戻る |
加圧ポンプ | boost pump | 純水装置設置時に、設置場所の供給水圧が、純水装置供給水圧仕様の下限を下回る時に補助設備として設置するポンプ。 配管に直接取り付けるラインポンプ式と、受水タンクに受けてポンプ加圧する方式がある。 |
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界面活性剤 | surfactant. surface active agent. | 分子内に親水性の部分と親油性の部分とを併せ持ちその親水親油バランスにより水-油の2相界面に強く吸着されて、界面張力を著しく低下させる作用を示す物質。 陰イオン、陽イオン、非イオン、両性のかく活性剤がある。 |
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環境分析 | environment analysis | 河川、大気、土壌等の生活環境領域における汚染物質や、生物への影響物質の量を分析測定する事。 ダイオキシンの土壌汚染調査、環境ホルモンの生態への影響調査における分析測定等。 |
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キャビテーション | cavitation | ポンプの吸込み側のインペラーの裏側が真空に近い状態になり溶存しているガスが気泡化し加圧側に状態が変わった瞬間その気泡が潰れ 騒音や、振動が生じる現象。 原因としては ①ポンプ能力に対して吸い込み水頭が少ない。 ②吸い込み管が極端に細い。 ③ポンプの前段にあるプレフィルターが詰まっている。といった事が考えられる。 キャビテーションによってポンプが破損する事が有るので注意が必要。通常渦巻きポンプに起きる。 » ページTOPへ戻る |
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ギヤポンプ | gear pump | 回転ポンプの一種。 ケーシング内壁と歯車の歯溝の間に挟まれた液体を歯車の回転により送り出す。 小型のマグネット駆動式ギヤーポンプは小型純水装置の送水ポンプとして使用される事もある。 性能は少量で中圧~高圧。 |
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許容値 | tolerance-2 | 1.規定さてた基準値と規定さてた限界値との差。 2.試験データのばらつきが許容さてる限界。 例えば、範囲・残差などの許容される限界をいう。 |
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供給水 | feed water | 原水 | 機器(一般的には1次処理装置)に供給される水のこと。 水道水/井戸水/工業用水 セントラルイオン交換水などがある。 |
クラスター | cluster | 複数のイオン、原子または分子がいろいろな原因で結合して作る集合体(構造単位)をいう。 イオンが中心となりその周りに複数の原子や分子が集合したクラスターをクラスターイオン。 原子又は分子がつくるクラスターをもつ化合物をクラスター化合物という。 水分子も水素結合によって水分子どうしのクラスターを形成しており、それが分子量に比較して高沸点ある原因といわれている。 » ページTOPへ戻る |
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クリーンパイプ | cleen pipe | 純水,超純水の配管に使用される塩ビパイプ。 一般の塩ビパイプと比較して ①Pb,Zn等の金属溶出が少ない。 ②TOC溶出が少ない。 ③パイプ内面の平滑度も高く生菌によるバイオフィルム形成が起こりにくい。 といった長所を持っている。 |
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結合型有効塩素 | combined available chlorine | 結合残留塩素 | 次亜塩素酸が水中のアンモニア、アミノ酸、アシン類などと反応し、クロラミンの型になったもの。 酸化力は遊離型と比較して弱い。 » ページTOPへ戻る |
原子吸光 | atomic absorption spectrometry | 試料を炎(フレーム)中に噴霧するなどして加熱し、目的元素を基底状態の原子に解離させ、これによって同種元素から放射された共鳴線が吸収されることを利用した分析法。 目的元素による吸光度が、フレーム中の原子密度に比例する事から定量できる。成分元素の原子化にはフレーム法のほかに炭素炉等を用いて加熱するフレームレス法がある。(フレーム法に比べ3桁高感度) AA法はAg,Cu,Hg,Cd,Zn,アルカリ金属、アルカリ土類金属に対する感度が高い。 |
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原水 | feed water | 供給水 | 逆浸透装置、イオン交換装置等一次純水製造装置に供給される水、主に水道水又は井戸水がある。 一度処理された一次純水、セントラル純水等とは区別する。 |
ゲートバルブ | gate valve | 配管内を流れる流体の流量調節や締め切りを行う弁。 円盤状の板(ゲート)が上下して流路を仕切る形式。 ストップ弁より圧損は少ない。 |
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公差 | tolerance-1 | 規定された許容最大値と規定された許容最小値との差。 例えば、はめあい方式の許容最大寸法と許容最小寸法との差。 » ページTOPへ戻る |
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高圧蒸気滅菌 | moist heat sterilizaition | オートクレーブ | 高圧滅菌器。 高温高圧(常圧+1kg/cm2・120℃)の蒸気を用いて約30分で、水溶液,器具類などを滅菌するのに用いる釜。 |
工業用水 | tap water | 工水 | 浄水場において濾過をせず、前塩素処理、凝集沈澱のみの処理で工場に供給される水。 残留塩素が無く、渇度が高いので、水道水並の水質をもとめる時は塩素添加、プレクローク濾過等の処理が必要。 純水装置の原水としては避けた方が無難。 |
校正 、較正 | calibration | 測定器の指示は常に正しい値を示すとは限らず、またその値も時間的に変動する事がある。 そのような測定器を用いて正しい測定を行うには、測定に先立って測定器の指示と真の値との関係を定めておかなければならない。 その為に実施する作業を校正という。 標準器、標準試料などを用いて計器のあらわす値と、その真の値との関係を求めるとき、国家標準がない、などで差を求めるのが困難な場合は、機器の取り扱い説明書、文献などにより根拠が明らかになっている調整、点検などにより校正にかえる。 |
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硬水 | hard water | Caイオン、Mgイオンを比較的多量に含む水。 CaCo3として17ppmを硬度1度として10度以上を一般的に硬水という。 これらのイオンは溶解度が低く、逆浸透装置において硬水を原水とする場合、RO膜面で析出沈着することがあるので軟化処理が必要となることがある。 |
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硬度 | hardness | 水に溶解しているCa,Mgイオンの量。 各々の炭酸塩としての合計量を総硬度としてppm表示する。 またその17ppmを1度と表示する。 |
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差圧 | pressure difarence | 配管内を流体が流れる時、上流と下流の間に生じる圧力の差。 あるいはフィルターで流体をろ過する時に生じる上流側と下流側の圧力の差。 » ページTOPへ戻る |
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散乱光測定法 | measuremont method of light scattering | 光電式濁度計を用いた濁度測定法。 粒子の大きさが光波長の1/10から1/20以下であればその粒子に当たった光は四方に散乱し、その散乱光の強さは粒子径の6乗ならびに粒子の濃度に比例する(レイリーの理論)。 また、粒子径が光波長と同等か大きい場合は粒子表面積と粒子濃度に比例する(ミーの理論)。 本法は散乱光の強度から濁度を測定する方法で、前記両理論によって濁りの粒子の大きさ、用いる光の波長、粒子や水の色が測定値に影響を与える。本法は0~50度の低濁度水について精度良く測定できる。 標準液はカオリンとホルマジンを用いるが、ホルマジンを用いた場合の濁度をNTU(Nephelometric turbidity unit)と言い1NTUはカオリン標準液濁度約0.6に相当する。 |
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酸度 | acidity | アルカリ消費量 1mg/L = 1度 | 水中に含まれている炭酸、鉱酸、または有機酸などの酸分を中和するのに必要なアルカリ分をこれに対応するCaCo3のmg/lで表したもの。 |
残留塩素 | residual chilorine | 塩素処理の結果、水中に残留した有効塩素のこと。 単体塩素、次亜塩素酸などの遊離残留塩素とクロラシンのような結合残留塩素に区別される。 いずれも酸化力を有し、塩素イオンとは化学的に性質が異なる。 |
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サーマルリレー | thermal relay | 負荷の異常による定常電流の増加を検知して回路を開く過負荷保護装置の一種。 動作としては、 [負荷電流の増大]-[ヒーター加熱]-[b接点開]-[MC消磁]-[主回路開] サーマルリレーはJISにより「過電流保護装置の動作特性」として次のように規定されている。 ①モーターの全負荷電流値の5倍の電流で45秒以内で動作する事 ②モーターの全負荷電流値を通じ、温度が一定となった後、その電流値の2倍の電流を通じ4分以内で動作する事。 ③モーターの全負荷電流値の1倍の電流を通じても動作せず、温度が一定となった後、通電電流を漸増し、全負荷電流値の1.25倍以下で動作する。(周囲温度40℃) |
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サニタリー配管 | sanitary piping | 微生物汚染対策を考慮して設備された配管。 ①熱水,蒸気滅菌が可能 ②分解が可能 ③排液時溜り部が無い。 等の条件を備えた配管。 |
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自動復帰 | auto reset | 操作している間だけ接点が開閉し、操作をやめると、元の状態に» ページTOPへ戻る事。 例えば、純水装置(AFSシリーズ)において、供給水圧低圧停止をしても一定時間で自動的に再起動するシステム。 » ページTOPへ戻る |
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純水 | pure water | RO、蒸留、イオン交換等の方法を用いてイオンを除去し、比抵抗値1~10MΩ・cm程度の水を一般的に純水と呼ぶ。 | |
蒸留水 | disteld water | 水道水やイオン交換水を沸騰気化させ、により蒸気を冷却して得た水。(相分離)単一操作により1~3MΩ・cm程度の純水が得られる。 | |
浸透 | osmosis | 膜を通して溶媒が拡散によって移動する現象 | |
浸透圧 | osmotic pressure | 半透膜(溶質を通さない膜)を介して一方に溶液をおくと溶媒の一部が膜を通して溶液中に浸透し、平衡に達する。 このときの両側の圧力の差を溶液の浸透圧という。 |
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CFU/ml | colony forming unit | 微生物の1mlあたりの個体数の呼び方。 微生物数を測定する際、培地上で培養し初期は目視で観察できない微生物も増殖によってコロニーを形成するのでその個数を数える事が出来る。 そのコロニーの1ml当たりの数。 |
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CO2トラップ | carbon dioxide trap | 純水タンク内の水面変動に伴い外気の出入りがある。 この時空気中の炭酸ガスや揮発性有機物や菌・粒子がタンク内に流入して純粋水質を劣化させる。 これを防ぐのにタンクの呼吸口にソーダーライムと活性炭と除菌フィルターを組み合わせたカートリッジを設置する。 これをCO2トラップと呼ぶ。タンクはCO2トラップだけから空気が出入りするように、オーバーフロー管や水位センサー取り付け部のシール性を完全にする。 |
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COD | chemical oxygen demand | 化学的酸素要求量。 水中の被酸化性物質が酸化されるのに要する酸素量を言い。ここでは、純粋に化学的に消費される酸素量のこと。mg/mlで表す。 水質試験においては、酸化剤として過マンガン酸カリウム溶液を用いて測定する。 |
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CV値 | coefficient of discharge | 各バルブのオリフィス開孔面積によって決まる流量係数。 バルブの1次、2次側の差圧と希望流量でバルブを選定する時に計算上使用するバルブ固有の係数。 Cv値が大きいほオリフィス面積も大きく大流量が得られる。 水の流量計算式 Q(L/分)=14.28Cv√ΔP(kg/c㎡) |
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GC | gas chromatography | (原理) ある媒体に固定された固定相に接して流れる移動相に混合成分をのせ、成分分析を行うクロマトグラフィーの中で移動相に気体を用いるもの。 分析対象成分の固定相に対する親和性の強弱により分離する。 (特徴) 液体に比べガスは透過性が高いため長いカラムを使用でき、分解能が高く、分離時間が短い。(用途)大部分の無機物および熱により変性する有機物以外のすべての物質。 |
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シーケエンス図 | sequential contorol chart | 機器の図記号を用いて展開式に表した電気図。 回路の動作内容や電流の流れをみるにに便利。 実態配線図→ |
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シリカ | silica | ケイ酸。 SiO2。 自然水中におけるシリカの形態は複雑であり、イオン状、分子状、コロイド状ケイ酸またはケイ酸塩等種々ある。 イオン状シリカの溶解度は25℃、PH7において約100ppm、0℃でも30pm程度である。水中の多量のCaの存在下でケイ酸塩又はシリカ単独で析出する事が有り、シリカを高濃度に含む原水ではRO膜を閉塞させる事もあるのでRO排水比を大きく取るケースもある。 除去方法はPAC注入による沈殿法。RO膜による除去。強塩基性陰イオン交換樹脂による吸着除去がある。分析方法はモリブデン青法による吸光光度分析がよく用いられる。 |
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水位センサー | level sensor | フロートスイッチ フロートセンサー | タンク内等に於いて、水位により信号を出し、他の機器を制御するデバイス。 » ページTOPへ戻る |
水質 | the quality of water | 水道水、井水や純水などの質。水の中に含まれるイオン、粒子、菌などの成分量の多少によって質が規定される。 局方、JIS等により規格されている。 |
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水道水 | tap water(city water) | 上水道水 | 飲料用としての規格基準値内に処理、管理され、使用者に水道管によって配水された水。 |
ストップバルブ | stop valve | 配管を流れる流体の流量調節や締め切りを行う弁。 | |
正確さ | accuracy | 真の値からのかたよりの程度。 かたよりが小さい方が、より正確さが良いという。 » ページTOPへ戻る |
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精製水 | purified water | 日本薬局方により規定されており、イオン交換、蒸留、逆浸透または限外ろ過膜などで精製したもの。性状、純度試験(有機体炭素)、導電率が規定されている。 | |
精度 | precision | 測定値のばらつきの程度。 ばらつきが小さい方が、より精度が良い又は高いという。 |
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セル定数 | cell constant | 電気伝導率は電極間の溶液抵抗の逆数に比例する。 この比例定数をセル定数(cm-1)といい、測定電極の幾何学的寸法によって決まる。 セル定数は計算によっても求まるが、特殊な形状を除いては正確さに欠けるので、実際には、電気伝導率の値がわかっている標準液を用いて測定される。 電気伝導率計の校正は、使用する検出器のセル定数を測定し、その値を用いて 計器感度を電気的に調整する方法で行われる。 セル定数に影響を与えるものとして電極表面の汚れや変形等によって変化で、定期的な洗浄とセル確認が必要となる。 |
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セントラル純水 | centrale feed water | 研究施設等において建物全体で使用する純水を一個所で製造して各部屋に給水する設備。 十分な管理が必要で、超純水装置の供給水として利用するばあいはバクテリア、粒子、TOC、および水圧等の注意が必要。 |
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ソーダライム | soda lime | ソ-ダライム(NaOH+Ca(OH)2)をシリカ(SiO2)で成型して粒状にしたもので二酸化炭素を吸収する薬物。 ソ-ダライムの主成分は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの塩基でその化学反はCa(OH)2+CO2 → CaCO3 +H2O 、炭酸塩と水と(熱)を発生。 似たような機能の薬物にバラライム(Ba(OH)2)があり。 » ページTOPへ戻る |
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ソレノイドポンプ | solenoid pump | ソレノイド(電磁コイル円筒)の中に振動子を設けそのピストン運動による弁の開閉により送液するポンプ。 構造上非常に小型で少容量のポンプが可能。MILLIQ-LABやMILLIQ-Jrのポンプがそれである |
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タンクベントフィルター | tank vent filter | エアーベントフィルター | タンクの空気出入り口に取り付けて空気中の粒子・バクテリアのタンクへの流入を防ぐ用途のフィルター。 通常は孔径0.22μの疎水性メンブランが用いられる。 純水タンクにはソーダーライムなどと組み合わせて設置する。 » ページTOPへ戻る |
ダイヤフラムポンプ | diaphragm pump | 往復動ポンプの一種。 プランジャーを往復させ、ダイアフラムを押し引きすることにより送液する。 小容量で定量性に優れているので、接液部に耐薬品性材質を使用することにより、薬液注入ポンプとして良く使用される。 |
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濁度 | turbidity | 水の濁りの程度を示すもので、精製水1L中に標準カオリン1mgを含むときの濁りに相当するものを1度(または1mg/L)とする。起因濁質としては、粘土性物質、水酸化鉄・マンガン、微生物等。 粒径は0.1~数百μmの範囲の物質を測定。 試験方法は ①カオリン標準液と試料水を肉眼で比濁する透視比濁法。 ②カオリンやホルマジンポリマーを標準液として散乱光測定用光電式濁度計で測定する散乱光測定法等がある |
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中空糸 | hollow fiber | ホロファイバー | 中空糸。 ろ過膜の構造の一種。 RO膜やUF膜の代表的な構造として平膜をスパイラル状に成形したカートリッジが有るが、ホロウファイバーを束ねてハウジングに入れて成形したRO/UFカートリッジもよく使用される。 このカートリッジはカートリッジ体積の割にはろ過面積が大きく小型化が図れる。 ホロウファイバーは 直径1mm~2mm程度の、芯が空洞になった糸構造になっており内外膜表面は緻密なスキン構造になっており、その間にスポンジ状の支持層が挟まっている。 ろ過方法は外圧式と内圧式がある。膜材質はポリアミドやポリスルホンが代表的。 » ページTOPへ戻る |
チェックバルブ | check valve | チャッキ | 配管、チューブで送液している流体が、送液停止時に逆流するのを防止するバルブ。 形式としては、 ①スイング式 ②リフト式 ③スプリング式、 等がある。 純水装置においては、各カートリッジの出口に設置して、例えば、ROモジュールに、停止時の逆流による背圧がかかるのをを防止したり。 ポリッしゃーの樹脂が逆流・上向流によって2層に分離するのを防いだりしている。 |
チューブポンプ | tube pump | 容積ポンプの一種で、軟らかで弾力のあるチューブをローラーの回転で順次絞り出すようにして送液するポンプ。 薬液や食品の輸送によく使用される。接液部はチューブのみでサニタリー性に優れている。チューブの耐久性は劣る。 |
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注射用水 | water for injection | 日本薬局方に規定されており、「常水」にイオン交換、逆浸透等による適切な前処理を行った水又は「精製水」の、蒸留又は超ろ過により製したもの。性状、純度試験(有機体炭素)、導電率、エンドトキシンが規定されている。 | |
調整 | adjustment | 計測機器の値をより真の値に近ずけるために、計測計器を補正させることおよびその作業 | |
超純水 | ultra pure water | 厳しく品質管理されたイオン交換樹脂、活性炭、メンブレンフィルター、UF、UV等を組み合わせて処理され、直粒TOC値が非常に少なく、比抵抗値18MΩ・cm以上の純水をいう。 | |
デガッサー | degaser deaerator | 水中の溶存ガスを除去する脱気装置。 方式としては ①高純度窒素曝気法(脱酸素) ②加熱脱気 ③真空脱気 ④膜脱気 等がある。 膜脱気法は疎水性中空糸膜内部に純水を通過させ外部を真空に近い状態にする事により脱気する方法。 » ページTOPへ戻る |
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ティー | tee | チーズ | 配管やチュービングを2方向から3方向に分岐するための継ぎ手。 種類としては ①ねじ込み ②溶接 ③差し込み 等がある。 |
定格電圧 | rated supply voltage | 各種電気製品、電気部品に対して投入する事が出来る夫々に定められた電圧。 電圧の種類は AC100V,110V、200V,220V DC3V、6V、12V、24V、48V、 等がある。 |
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電気泳動 | electrophoresis | 蛋白質や核酸を電解溶液に溶かし直流電圧をかけるとこれらの物質は自ら持つ荷電と反対の極に移動していくこの現象を電気泳動という。 またその移動速度は分子量によって異なる。 この事を利用してこれらの種類の同定や精製に利用される。 通常ゲルやメンブレンを使用してその中を移動させ、分子量別にバンド状に分離させる。 |
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電気伝導率 | electric conductivity | 導電率、電導率、伝集度 | 電気の流れやすさの指標。 導電率=1/抵抗率()Ω・cm=1/抵抗(R)Ω×長さ(L)cm/面積(S)cm2 » ページTOPへ戻る |
TOC | total organic carbon | 水中に溶解している炭素化合物のうち有機系化合物中の炭素の総量。 超純水装置においては、UVを用いて5ppb以下の処理が可能。 |
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トリチェリの定理 | Torricelli's theorem | オリフィスから流出する流体の速度は液面からオリフィスまでの高さ(m)の平方根に比例する。 V=√2gH(m/s) » ページTOPへ戻る |
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トレーサビリティー | traceability | 標準機または計測器が、より高位の測定標準によってつぎつぎと校正され、国家標準・国際標準につながる経路が確立されている事。 | |
軟水 | soft water | 硬水の逆。Caイオン、Mgイオンの比較的少ない水。 CaCo3として17ppmを1度とした場合、10度以下を軟水という。 この定義からすると日本国内の水道水は河川水等の表流水を使用することが多く、ほとんどが軟水である。またソフナーでCa、Mgのイオンを溶解性の高いNaイオンにイオン交換した水を狭義の軟水ということもある。 » ページTOPへ戻る |
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ニップル | nipple | パイプの両端外側にネジを切った構造のねじ込み継ぎ手。 Close(短)nipple. Long(長)nipple. Hex(六角)nipple.等がある。 » ページTOPへ戻る |
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排水 | waste water | 純水/超純水処理業界では UF,RO等のリジェクト水等の総称。 » ページTOPへ戻る |
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配管圧損 | head loss | ポンプ選定時には送水する配管全体で発生する圧力損失を考慮して適切な性能のポンプを決定する。 この圧力損失を配管圧損という。配管圧損は流速の2乗と管長に比例し管の直径に反比例する。 直管の圧損はDarcyの式で求められるが簡易法としてグラフを利用する。 |
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半透膜 | semipermeable membrane | 溶液混合気体や分散系中の一部の成分は通すが、ほかの成分は通さないような膜。 逆浸透膜や限外ろ過膜等 |
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バイオハザード | biohazard | 生物災害。遺伝子組み換え等によって有害な遺伝子を持つようになったバクテリアやウイルスが、人間やその他の生物に害を与える事をいう。 このようなバイオハザードを防止するために、日本でも「大学等の研究機関等における組み換えDNA実験指針」が公示され、取り扱う微生物の生物学的封じ込め(B1,B2レベル)と、実験設備による物理的封じ込め(P1~P4レベル)により実験の制限をしている。 |
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発熱性物質 | pyrogen | パイロジェン | 細菌の代謝産物。純水中に混入し、動物体内に注射されると発熱性副作用をおこす。 |
パスカルの原理 | Pascal's principle | 密閉された容器内にある液体の一部に圧力を加えると、その圧力は強さを変えないで液体のすべての部分に伝わる。 また容器の形に関係なく、容器の壁面に垂直に作用する。この原理を応用したものに油圧装置がある。 圧力p(kg/cm2)=f/A1=F/A2 |
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バルブソケット | valve socket | バルソケ | バルブと塩ビパイプを接続するのに使用する継ぎ手。 方端がオスネジ他端が差し込みになっている。 |
比抵抗 | specific resistivity | 抵抗率 | 電気の流れにくさの指標。 抵抗R(Ω)=比抵抗(PΩ・cm)×長さ(L)cm/ 面積S(cm2) » ページTOPへ戻る |
well water(ground water)表面張力 | 井水(地下水)surface tension | 井戸水、地下水 | 雨水、雪解け水が地層の隙間にしみ込み、長期間かけて移動し、低地の地表近くに再び湧き出てくる水。 鉱物質と長期にわたり接触しているので、全溶解固形物やCO2が比較的多い場合がある。 又地層によっては、Ca、Mg、Siや濁度の高いケースもあり、純水装置の使用に際しては処理が必要なこともある。液体はその表面を出来るだけ小さくしようとする。外力の作用が無視できる時は球形を取る。 これは液体の自由表面(液体が他の気体等に触れている面)近くの分子が、分子相互の力の作用によって、自由表面を縮小しようとするから。 この力を表面張力という。 |
PA | polyamide | 主鎖中に-CO-NH-をもつ重合体の総称。 従来からよく使用されるものにナイロン6,66,610,7,11,12などがある。 RO膜やチューブにも応用されているが、塩素に耐性がなく短時間で強度低下を引き起こす。 また抽出物も多くこの材質のチューブは純水装置には避けた方がよい |
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PCR | polymerase chain reaction | DNA鎖の特定部位を複製する反応。 (DNA2本鎖の解離→アニーリング→DNAポリメラーゼによる相補鎖合成)を温度変化により繰り返し行い、DNA鎖の特定部位を複製する。 実験によって得られた微量DNA片を上記反応により増幅させ、他の実験に用いる。 |
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PE | polyethylene | (-CH2CH2-)nエチレンの重合体。 酸、アルカリ、溶剤に耐性有るが、高温の炭化水素、ハロゲン化炭化水素に溶解。 低密度ポリエチレン(LDPE)はフィルム、シートに。 高密度ポリエチレン(HDPE)は成形品に用いられる。 PEは抽出物も少なく、純水装置のタンク,チューブにもよく用いられる。 |
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PI | plugging index | RO等の純水装置に於ける供給水濁度の表示方法の一つ。HAWP04700FIを用いて 2.1Kg/cm2の圧力下でろ過。 ①最初の500mlが通過する時間---- t1 ②15分後の500mlが通過する時間---- t2 PI(Plugging Index)= (1-t1/t2)X100% PI=100なら完全目詰まり。 PI=0ならまったく目詰まりなし。 |
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PP | polypropylene | プロピレンの重合体、結晶性が大きく、融点が高い(165~176℃)、機械強度・耐摩耗性に優れている。 チューブとしてはやや柔軟性が少ない。 |
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ppb | parts per billion | 濃度、存在比を表す単位、10億分の1を表す。 | |
PEEK | polyetheretherketone | 超純水配管材料として用いられる耐熱、結晶性ポリマー。 成形には安定剤等を使用せず、クリーンな環境で製造され洗浄出荷されている。 配管は接着剤を使用せず溶着施工する。 |
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BOD | biochemical oxygen demand | 生物化学的酸素要求量。 溶存酸素の存在のもとで、水中の分解可能有機物質が微生物により分解され、生物化学的に安定化するために要する酸素量を言い、mg/mlであらわす。 この値が大きいということは水中の分解可能有機物質が多いことを意味し、水質汚濁の一指標となる。 |
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b接点 | nc | 外力がないとき「閉路」の状態をとり,外力が加わると「開路」となる接点。 | |
フリーラジカル | free radical | ラジカル、遊離基ともいう。 不対電子をもつ化学種で、分子の熱分解、光分解、放射線分解等により生成する。 不対電子のため常磁性を示すので電子スピン共鳴により検出できる。 一般にラジカルは反応性に富み、短寿命であるため化学反応の中間体となる事が多い。 ラジカルが関与する反応をラジカル反応という。超純水装置におけるTOCレベルの低減もこの反応を利用している。 純水循環系内で紫外線の照射によってオゾン生成を経てヒドロキシラジカル(OH・)を生成させ、これで有機物を酸化分解してTOCを低減する。 » ページTOPへ戻る |
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ブッシング | bushing | レデューサー継ぎ手の一種。 メスネジ-オスネジが一体になっている構造で継ぎ手のメスネジ(ソケット等)の寸法を小さくしたい時、または継ぎ手の オスネジ(ニップル等)の寸法を大きくしたい時に使用する。 |
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プランジャーポンプ | plunger pump | 往復動ポンプの一種。 プランジャーと呼ばれる円柱の押し・引きにより吸入口と吐出口にあるバルブを開閉し1往復当たりプランジャーの体積相当分の液体を圧送する。 性能的には数十kg/cm2~数百kg/cm2の高圧が得られ、水ジェットによるプラスチック加工等の高圧発生装置としても使用させる。 |
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VOC | volatile oganic carbon | 塩素やフッ素等のハロゲン元素と有機物が結合した低沸点の揮発性有機化合物。 ジクロールメタン、クロロホルム等数十種類の溶媒がこれに含まれる。 水道法によって水道水中の許容濃度が定められている。 |
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ベーンポンプ | vane pump | ポンプケーシング内に内接する回転子が回転して液体を押し出す回転ポンプの一種。 ポンプ本体の中心と羽根車の中心が少しずれていて、ベーンと呼ばれる数枚の板が遠心力によりケーシング内面に密着しながら回転して、液体を入り口から出口へ送り出す。 比較的粘性のある液体の送液に用いられる。構造上粒子の発生が多い。 過去には、吸引加圧ポンプとして使用された事もある。 » ページTOPへ戻る |
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ベルヌーイの定理 | Bernoulli's theorem | 粘性の無い流体において、摩擦抵抗・空気抵抗などによる損失が無い一つの流れを考えると、その任意の位置における全水頭は常に一定である。 速度水頭と位置水頭と圧力水頭の和は一定。 V・V/2g+ Z + p/γ=H=一定(m) |
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米国薬局方 | usp | 米国薬局方。 米国において使用されている医薬品に対しその品質、純度、強度等の基準を定めた法令。 純水に関する項目としては 「Water for Injection」 「Purified Water」等がある。 |
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pH | hydrogen exponent | 水中の水素イオン濃度を表す指数。 PH=-log10([H+]/mol・dm-3乗) PH=7は中性、PH>7はアルカリ性、PH<7は酸性。 |
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ポリテトラフルオロエチレン | poly tetra fluoro ethlene (PTFE) | PTFE、ポリテトラフルオロエチレン(CF2-CF2)n。 フッ素樹脂の一種で、耐化学薬品性に優れ、高温にも安定。 » ページTOPへ戻る |
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ポテンショメーター | potentiometer | 回転角度の絶対値をアナログ電圧値に変換する。 ラジオなどの音量つまみと基本的には同じ構造で、円周状に張られた抵抗被膜や巻線の上を回転軸に直結したワイパーが回転にしたがって移動する。 ワイパーにかかる電圧から角度の絶対値を読み取る。 純水装置においてはMILLIRO60プラス等で除去率セットポイントの設定用に基板上に組み込まれている。 |
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ポンプ性能曲線 | performance curve | ポンプの規定回転数における吐き出し量と揚程、ポンプ効率、所要動力の関係をグラフとしてあらわしたもの。 ポンプ選定時には主に吐出し量と揚程の関係グラフが使用される。 渦巻きポンプは揚程の変動に比べて吐出し量の変動が大きい。 プロコンポンプは揚程変動のわりには吐出し量が変動しないといった特徴がある。 |
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マグネットカップリング | magneto coupling | モーター軸に取り付けた駆動マグネットにより回転駆動する。 ポンプ室はケーシングにより外部と遮断されておりインペラーは磁力により回転するので軸封装置が無く液漏れしない。 この方式を取るポンプとして、ギヤポンプ等がある。 » ページTOPへ戻る |
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滅菌精製水 | sterile purified water | 常水、精製水を蒸留、又は精製水を超ろ過して得られ、注射剤の調整に用いる純水。 精製水純度9項目及び無菌試験に適合しエンドトキシン0.25u/mL以下であること。 » ページTOPへ戻る |
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メカニカルシール | mechanical seal | ポンプのモーターからインペラーに動力を伝える軸からポンプ室の液体が漏れ出ないようにする軸封(シール)方式の一種で。 超鋼で出来た固定リングと同じく超鋼の、軸とともに回転する回転リングの精密に仕上げられた面と面を接触回転する事により液漏れをせずにポンプの運転が出来る。 もう一つの軸封方式であるグランド式に比較すると ①高吐出圧可 ②高温使用可 ③液漏れ無し。 といった特徴がある。 |
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遊離炭酸 | free carbon dioxide | 水中に溶解しているのCO2こと。 » ページTOPへ戻る |
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遊離型有効塩素 | free available chlorine | 遊離残留塩素 | 水中に残留する有効塩素のうち、単体塩素(Cl)や次亜塩素酸(OCl)のこと。 結合型と比較して酸化力は強い。 |
ユースポイント | use point | 純水、超純水の最終採水点のこと。 純水装置本体にある場合と、装置からチュービング等で延長してクリーンベンチ内ユースポイントなどの場合もある。 |
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ユーティリティー | utility | 有用あるいは公共事業という意味から、水道、電気、排水等、純水装置等の設置時に必要な客先提供設備のことを総合していう。 | |
溶存酸素 | dissolved oxygen | 水中に溶解している酸素をいう。 酸素の溶解度は気圧、水温、塩濃度に影響される。その供給源はほとんどが大気からである。 純水中においては生菌の増殖に影響、半導体製造工程ではシリコンウエハーの純水洗浄時酸化膜形成などの悪影響をおよぼすこことがある。 DOの測定にはウインクラ法、比色法もあるが、隔膜電極法が一般的である。 » ページTOPへ戻る |
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ランゲリア指数 | langelier index | RO膜やボイラーなどの表面に炭酸カルシウムのスケールが生成するかしないかを表す指数。 LSI = PH-PHs PH:実測PH PHs:計算上の炭酸カルシウムが飽和するPH LSIがマイナス側ではスケールは生成しない。 LSIへの影響因子は ①実際のPH ②TDS ③温度 ④カルシウム硬度 ⑤アルカリ度。 通常-0.5よりマイナス側が望ましい。 日本国内の純水用供給水ではプラス側になることは少ない。 » ページTOPへ戻る |
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流体摩擦 | fluid friction | 水などの流体が流動する時、粘性のために流体内部の分子間において起こる内部摩擦と管壁との接触面で起こる外部摩擦の二種の摩擦が生じる。これら粘性による流れに逆らう抵抗力を流体摩擦と呼ぶ。 (性質) ①流速の2乗に正比例する ②圧力には関係ない ③流体が接触している面積にほぼ正比例 ④接触している面の荒さにより増減する。 » ページTOPへ戻る |
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流量計数 | coefficient of discharge | オリフィスからの流出流量計算式における係数 Q=c・A√2gH c:流量係数 c=0.592+0.00069{1/(d√H)}3/4乗 |
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レイノルズ数 | Reynold's number | 管内の流れが非常に遅い場合はその流れは層流になる。 また、流速が速くなると乱流が生じ易い。 層流と乱流の臨界流速時に次の値は常に一定になる。 V・D/η=Re V:管内流速 D:管内径 η:動粘性係数 このReをレイノルズ数という。臨界レイノルズ数は2300層流におけるReは<2300、乱流はRe>2300 » ページTOPへ戻る |
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ろ過水 | filtrate | カートリッジ、メンブレン等のろ材を通過した処理水。 主に菌、粒子コロイド、高分子等が除去された水の総称。 » ページTOPへ戻る |
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