タンパク質調製をより操作しやすく
核酸分解酵素 Benzonase
タンパク質溶液中の効果的な核酸の除去と粘性の低減に
ベンゾナーゼはSerratia marcescensに由来する遺伝子改変エンドヌクレアーゼです。あらゆる種類の核酸を細かく切断する核酸分解酵素です。
試料中のDNA/RNAの除去にお困りのお客様、この機会に是非お試しください。
以下のようなアプリケーションで絶大なる効果を発揮します。
- 試料の粘性低下
組換えタンパク質精製、哺乳動物細胞抽出液など核酸の粘性が問題となるアプリケーションに
- 保存中の抹消血単核球 (PBMC) の凝集の低下 (Perrin 2008 inNovations 28, 21 Novagen®)
- インクルージョンボディーからのタンパク質のリフォールディング
- 二次元SDS-PAGE 電気泳動用サンプルからの核酸除去
- アデノウイルスベクター、レンチウイルスベクターの精製
- モノクローナル抗体作製
ベンゾナーゼの特徴
あらゆる形状のDNAおよびRNA(一本鎖, 二本鎖, 直鎖状, 環状)に作用し、2~5 塩基対からなる小さいオリゴヌクレオチドに分解します。(ハイブリダイゼーション限界以下)が、タンパク質分解活性性は示しません。
分子量 30 kDa のタンパク質2つのサブユニットから成ります。
pH 6-10, 0~42℃の範囲で機能し、活性には 1~2 mMのMg2+ が必要とされます。
イオン性および非イオン性の界面活性剤、還元剤、PMSF (1mM), EDTA(1 mM), 尿素の存在下でも活性です。 (相対活性は特定の条件に依存します)。 150 mM 以上の一価カチオン、100 mM 以上のリン酸塩、 100 mM 以上の硫酸アンモニウム、または100 mM以上のグアニジン HClによって活性が阻害されます。
大腸菌からのタンパク抽出時にすばらしい力を発揮します。
抽出液の粘性を低下させて処理時間を短縮し、収量を増加します。
封入体(インクルージョンボディ)にはリボゾームなどの核酸が多量に付着しており、これが封入体からの組み換えタンパク質精製の妨げになります。ベンゾナーゼを加えることによりそのような核酸を効率よく除去し、結果として可溶性タンパクの抽出が期待できます。
超高純度(SDS-PAGEで 99% 以上)と高純度(90% 以上) のグレードが用意されています。両製品は検出可能なプロテアーゼを含まず、本品は 0.2 μm フィルター濾過した 50% グリセロール溶液です。 -20℃保存品です。
※活性定義:1ユニットは、30分間で37 μg のDNAを完全に切断する酵素量です。
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作成日: 2009/10/06
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メルク ライフサイエンス リサーチ&バイオロジー
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