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PEK / Overnight Express ユーザーレポート

 
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▼ TM-PEK (ProteoExtract® Transmembrane Protein Extraction Kit, 製品番号71772-3

タイトルデータご提供元詳細
Primary cultureでも抽出可能! 天野 均 先生 (昭和大学 歯学部 歯科薬理学教室) 使用細胞:
C2C12 (マウス筋芽細胞)
ST2 (マウス骨髄間質細胞)
マウス骨芽細胞 (Primary culture)
抽出タンパク質:
β2アドレナリン受容体 (7TM)
Extraction of beta 2-adrenergic receptor from C2C12, St2 and Osteoblast by TM-PEK. Buffer 2 + TM-PEK Reagent A=1:1
10回、12回膜貫通タンパク質も抽出可能! 石原 研治先生
(東北大学大学院 工学科研究科 バイオロボティクス専攻 生体機械工学分野)
*現 茨城大学 教育学部 養護教論養成課程 准教授
使用細胞:HEK293
抽出タンパク質:
Pendrin (12TM)
Na+/K+ ATPaseα-1 (10TM)
Extraction of pendrin and Na+/K+ ATPase α-1 by TM-PEK Buffer 2 + TM-PEK Reagent B = 1:1
前処理によりRaftからも抽出可能! 西浦 弘志先生
(熊本大学 大学院医学薬学研究部 生体機能病理学講座 分子病理学分野)
使用細胞:HMC-1 (ヒト肥満細胞)
抽出タンパク質:C5aR (7TM)
Lane 1,2,and 3 denote samples of cytoplasm, plasma menbrene, and other fraction proteins separated by using MβCD(-)/TM-PEK Reagent B, respectively. Lane4,5,and 6 denoted samples of cytoplasm. Plasma membrane
CCR7(chemoline(C-C motif) receptor type 7 も抽出可能! 忠垣 憲次郎先生、武本 眞清先生
(医薬基盤研究所 感染制御プロジェクト)
使用細胞:HEK293
抽出タンパク質:CCR7-HA (7TM)
1 Extraction of CCR-HA by TM-PEK

 

▼OvernightExpress™ Autoinduction System, 製品番号71300、71366

タイトルデータご提供元詳細
OvernightExpress Autoinduction System1を用いた糖加水分解酵素の改変研究 北岡 本光先生
(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品バイオテクノロジー研究領域 酵素研究ユニット長)
糖質を加水分解する酵素は、反応メカニズムからアノマー保持型・反転型の二種類に分類される。
 アノマー保持型酵素は糖転移活性を持ちグリコシド合成にも用いられるが、アノマー反転型酵素は糖転移活性がないためグリコシド合成に用いることができなかった。 そこで、アノマー反転型酵素をグリコシド合成酵素に変換することを目指した。
IPTG不要のAutoinduction (自動発現誘導) 培地は本当に便利なの? 内山 綾子先生 (お茶の水女子大学 理学部生物科)

IPTG不要の自動発現誘導培地を用いて、タンパク質の発現量を一般的なIPTGによる手法と比較検証してみました。

コンピテントセルBL21をpET-43.1a(+)でトランスフォーメンションし、OvernightExpress (OE)ではそのまま培養、対照のLB培地で培養するほうでは対数増殖期に相当する OD=0.6 付近で発現誘導物質IPTGを添加しました。 本培養終了時の濁度 OD600 は、OE法はOD600=4.5、従来法が OD600=3.0 と培養率の差が見られました。 目的タンパク質のNusA (約75kDa) の発現についてもOE法で顕著な発現が確認されました。

OEを用いるとIPTGによる誘導システムに比べて、培養中にOD値をモニターしながらIPTGを添加する必要がなく、誘導が自動的に行われ、煩雑さがなく便利な上、目的タンパク質の発現量が多く優位に感じられました。 特に多数のサンプルを用いたハイスループットなタンパク質発現解析には最適であると考えられます。 両者のOD値があまり高くなっていないのは、培養容器に15mL遠沈管を使用しており、培地溶液と空気との接触面積が小さく、エアレーションが低いためと思われます。

IPTG不要のAutoinduction培地のパフォーマンス検証!  

大腸菌の振とう培養の効率化の検証

前段のマーカーを用いた実験で、OvernightExpressを使用した培地によって効率よくタンパク質が発現できる可能性が示唆されました。 今回は更にルシフェラーゼとリポコルチンを実際にコードされたプラスミドを用いて実際のタンパク質が効率よく発現されるかを検証してみました。

BL21(DE3) コンピテントセルに、pET-52 3C/LIC + Lipocortin, pET-52 3C/LIC + Rluc トランスフォーメーションし、そのコロニーを拾って IPTG induction と OvernightExpress (OE) autoinduction における大腸菌の増殖曲線 (OD測定) の変化とタンパク質発現量 (SDS-PAGE) について比較しました。

 


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