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科学的に、老化はゆっくりと起こる生物機能におけるシステム全体の衰退と定義づけされます。この衰退は生体内の様々なイベントの結果として生じます。これらのイベントはLópez-Otinら(2013)の提案によれば、9つの「老化の特徴」に分類されます。老化に関係する病状のいくつかは、これらのイベントが限界まで行きついた結果です。それには増殖の異常亢進も含まれます。
老化の特徴は、例えば正常な老化、実験的に誘導もしくは悪条件下で加速した老化、あるいは予防や阻止が寿命延長をもたらす老化の遅延の兆候のような、老化に関連する特定の指標に基づいて定義されてきました。9つの老化の特徴とは、ゲノム不安定性、テロメア短縮、エピジェネティックな変化、タンパク質恒常性の喪失、栄養感知の制御不全、ミトコンドリアの機能不全、細胞の老化、幹細胞の枯渇、細胞間コミュニケーションの変化です。
老化の根底にある生物学的プロセスは複雑です。今まで以上に詳しく特徴を理解することで、老化プロセスを減弱させるだけでなく、逆転させられるような介入戦略の開発により近づくことができるでしょう。
本シリーズで、老化の特徴に関係するキーコンセプトと最新の知見をご覧いただけるでしょう。ここで紹介する老化の様々な特徴に関連した老化プロセスの研究のためのメルク製品も探していただけます。最後に、我々は、あなたが老化の特徴についていくつかの興味深い事実を学び、老化関連のライフサイエンス研究を継続していくためのインスピレーションが見つかることを心より願っています。
「episode 9 細胞間コミュニケーションの変化」は、12月公開です。
Reference: Lopez-Otin C, Blasco MA, Partridge L, Serrano M, Kroemer G. The hallmarks of aging. Cell. 2013; 153(60):1194–1217.
・細胞損傷の基本的な原因となる初期の特徴(ブルーのアイコン) |
・初期の特徴の結果として得られる応答または代償的な特徴(オレンジのアイコン) |
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・最初の2つのクラスを包括し、最終的に老化過程で機能低下をもたらす統合的な特徴(緑のアイコン) |
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