自動タンパク質発現誘導システム
オーバーナイトエクスプレス
IPTG不要！大腸菌タンパク質発現の強力なツール。Overnight Express™ Autoinduction Systems
・培養時間が大幅に短縮
・発現タンパク質の収量が大幅アップ
・正しくフォールディングしたタンパク質が得られやすい
・IPTG不要なので、OD測定の必要なし
・pETなどのT7 発現ベクターとBL21 (DE3)などのLac operonを持つ大腸菌で使用可能
| 顆粒培地で簡単に... | Overnight Express Instant LB medium | 顆粒ですので水に溶けやすく、オートクレーブ滅菌の必要がありません。 |
| Overnight Express Instant TB medium | ||
| お使いの培地に添加して... | Overnight Express Autoinduction system 1 | お好みの培地に添加してお使いいただいけます。 |
| 構造解析には... |
X線結晶解析用 |
セレノメチオニンを加え、標識タンパク質を合成するための濃縮培地です。 |
|
NMR構造解析用 |
15N, 15N/13Cラベルタンパク質を調整するための濃縮培地です。 |
▼オーバーナイトエクスプレスの原理
本システムは、糖のバランスによってIPTG を添加しなくても大腸菌の増殖にしたがって自動的にタンパク質の発現誘導がかかるシステムです。このシステムにはグルコースとラクトースが含まれており、大腸菌はグルコースを炭素源として初期増殖します。グルコースが枯渇するとC 源がラクトースに切り替わり、そのラクトースがアロラクトースに変換され、lac リプレッサーと結合します。その結果リプレッサーがlac オペレータより外れてRNA ポリメラーゼがプロモータに結合し、転写が開始されてタンパク質発現がはじまります。そのため、lac permease （lac Y）やβ -garactosidase （lac Z）がホスト株に保持されていることが必須条件となります。lac Y 欠損株（Tuner など）はラクトースを効率的に細胞内に取り込めず、またlac Z 変異株はラクトースをアロラクトースへ変換することができないので、このシステムを使用できません。本キットご使用前にホスト株の遺伝子型をご確認いただけますようお願い申し上げます。
▼ご利用に際して
|
滅菌方法： |
培地： |
|
顆粒培地タイプは、電子レンジで滅菌可能です。1 L の滅菌水にEasyPak1 袋分加え（10 mL グリセロールを添加）、2 分間電子レンジ加熱してください。オートクレーブで滅菌する際は15-20 分、終了後はできるだけ早く圧力を下げ、培地を取り出して室温まで冷ますことをお勧めいたします。長時間の加熱により培地中の糖が褐変してしまい、タンパク質の発現量に影響する可能性があります。添加剤タイプのものは滅菌済み濃縮溶液ですので、滅菌済みの培地に加えてお使いください。 |
添加剤タイプのSystem1 には、最適化された炭素源が調製されています。グルコースが多量に存在すると、カタボライト抑制によりタンパク質が発現しません。グルコースが含まれていないLB 培地や2 × YT 培地などの基本培地にご使用ください。 |
▼従来法に比べ約半分の時間と行程!
▼顆粒培地で簡単に…
|
Overnight Express™ Instant LB/TB Medium --- 顆粒ですので水に溶けやすく、オートクレーブ滅菌の必要がありません。 | |
|---|---|
|
特長
|
 |
| 製品名 | 注文番号 | 包装単位 |
|---|---|---|
| Overnight Express™ Instant LB Medium | 71757-3 | 1L用45g入 x 1パック |
| 71757-4 | 1L用45g入 x 5パック | |
| 71757-5 | 1kg | |
| Overnight Express™ Instant TB Medium | 71491-3 | 1L用60g入り×1パック |
| 71491-4 | 1L用60g入り×5パック | |
| 71491-5 | 1kg、ボトル入り | |
|
備考 1L 分ずつ小分けしたアルミパウチタイプとお徳用のボトルタイプがあります。１Ｌの滅菌水にアルミパウチ1 包を加え、10mL glycerol を添加して溶かしたら、電子レンジで2 分間沸騰させてください。オートクレーブ滅菌も可能ですが、過剰なオートクレーブは炭素源をカラメル化させる恐れがありますので、ご注意ください。 ※適合ホスト株については 適合ホスト株一例を参照ください。
オーバーナイトエクスプレス 実験例 >> IPTG不要のAutoinduction培地のパフォーマンス検証! |
||
▼お使いの培地に添加して...
|
Overnight Express™ Autoinduction System 1--- 2xYTやSOCなど、お好みの培地に添加してお使いいただけます。 |
|---|
|
特長
|
| 製品名 | 注文番号 | 包装単位 |
|---|---|---|
| Overnight Express™ Autoinduction System1 | 71300-3 | 1L用 |
| 71300-4 | 5L用 | |
|
備考 大腸菌をご使用の培地に植菌する際に添加してお使いください。
*適合ホスト株については適合ホスト株一例を参照ください。
オーバーナイトエクスプレス 実験例 >> OvernightExpress Autoinduction System 1 を用いた糖加水分解酵素の改変研究 |
||
▼X線結晶解析には...
|
Overnight Express™ Autoinduction System 2---セレノメチオニンを加え、標識タンパク質を合成するための濃縮培地です。 |
|---|
|
特長
|
| 製品名 | 注文番号 | 包装単位 |
|---|---|---|
| Overnight Express™ Autoinduction System2 | 71366-3 | 1L用 |
| 71366-4 | 5L用 | |
|
備考 メチオニンフリー培地を含むシステムです。セレノメチオニン（別売 注文番号 561505-1GM）を加え、標識タンパク質を作成します。このSystem 2には以下の6種類の液が入っています。
|
||
▼NMR構造解析用には...
|
Overnight Express™ Autoinduction NMR Medium --- 15N,15N/13C ラベルタンパク質を調節するための濃縮培地です。 |
|---|
|
特長
|
| 製品名 | 注文番号 | 包装単位 |
|---|---|---|
|
構造を決定するためにNをラベルするキット |
71759-3 | 1L用 |
| 71759-4 | 5L用 | |
| NとCをダブルでラベルするキット Overnight Express™ Autoinduction NMR Medium - Optimization |
71760-3 | 1L用 |
| 培養条件検討用ノンラベルキット Overnight Express™ Autoinduction NMR Medium - 15N, 13C |
71789-3 | 1L用 |
|
NMR解析用に15Nあるいは13C標識またはどちらも標識できる自動発現誘導システムの濃縮培地です。このキットに含まれている安定なアイソトープ標識元素（15N-塩化アンモニウム、13C-グルコース）と13C-グリセロール（別売 注文番号 CLM-1510-EMD）はCambridge Isotope Laboratories, Inc製です。3種類のパッケージを用意しております。
|
||
▼関連製品 (大腸菌からの発現タンパク質抽出 BugBuster シリーズ)
| 製品名 | 注文番号 | 包装単位 |
|---|---|---|
| ▼スタンダードタイプより確実な溶菌が可能 無償サンプルあります！ | ||
| BugBuster Master Mix | 71456-3 | 100 mL |
| 71456-4 | 500 mL | |
| ▼BugBusterと核酸分解酵素とのセット製品 | ||
| BugBuster Plus Benzonase Nuclease | 70750-3 | 1 kit |
| ▼BugBusterと核酸分解酵素のプレミックスタイプ | ||
| BugBuster HT Protein Extraction Reagent | 70922-3 | 100 mL |
| 70922-4 | 500 mL | |
| 70922-5 | 1 L | |
| ▼BugBuster (スタンダードタイプ) | ||
| BugBuster® Protein Extraction Reagent | 70584-3 | 100 mL |
| 70584-4 | 500 mL | |
| ▼Busbuster (濃縮タイプ) | ||
| BugBuster® 10X Protein Extraction Reagent | 70921-3 | 10 mL |
| 70921-4 | 50 mL | |
| 70921-5 | 100 mL | |
| ▼安定な組み換えリゾチーム | ||
| rLysozyme™ Solution | 71110-3 | 300 KU |
| 71110-4 | 1200 KU | |
| 71110-5 | 6000 KU | |
| ▼核酸分解酵素 | ||
| Benzonase® Nuclease, Purity > 90% | 70746-4 | 2.5 KU |
| 70746-3 | 10 KU | |
▼抗生物質
| 製品名 | 注文番号 | 包装単位 |
|---|---|---|
| Ampicillin, Sodium Salt | 171254-5GM | 5 g |
| 171254-25GM | 25 g | |
| Ampicillin, Sodium Salt, Sterile-Filtered Aqueous Solution, Cell Culture Tested |
171257-10ML | 10 mL |
| Ampicillin, Sodium Salt, Sterile, Tissue Culture Grade |
171255-20ML | 20 mL |
| Carbenicillin | 69101-3 | 5 g |
| Kanamycin Sulfate, Streptomyces kanamyceticus | 420311-5GM | 5 g |
| 420311-25GM | 25 g | |
| Puromycin, Dihydrochloride, Cell Culture-Tested | 540411-25MG | 25 mg |
| 540411-100MG | 100 mg | |
| Blasticidin S, Hydrochloride, Streptomyces griseochromogenes |
203350-25MG | 25 mg |
| Blasticidin S, Hydrochloride,Streptomyces sp., Sterile-Filtered Aqueous Solution, Cell Culture |
203351-10ML | 10 mL |
更新 2011/12/15
お問合せ先
- On-Lineフォーム：製品・技術に関するお問合せ
- TEL（テクニカルサービス）：03-4531-1140
- TEL（ご注文関連）：03-4531-1141
※掲載価格は希望販売価格（税別）です。実際の価格は弊社製品取扱販売店へご確認ください。なお、品目、製品情報、価格等は予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。