難しいサンプルの効率的なろ過
溶出試験サンプル、食品や飲料など、クロマトグラフィのサンプルには、粘度や粒子含量が高いものが多くあります。こうしたサンプルのろ過を手動で行うと、かなりの手の力が必要で、1サンプルあたりの時間がかかり、かつ回収率も低くなります。これらの要因はいずれも試験効率を下げます。それに対して、サンプリシティ フィルトレーションシステムは高粘度のサンプルでも数秒でろ過し、必要な手の力はわずかです。
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サンプリシティ フィルトレーションシステムを用いた粘度/粒子含量の高いサンプルのろ過
マイレクス サンプリシティ フィルターを用いた、粘度の高い食品および飲料サンプルの効率的なろ過
各サンプル2 mLを、サンプリシティ システムにセットした3種類のマイレクスサンプリシティ フィルターにアプライしました。最初に1 mLをろ過した後にろ過時間を計測しました。結果はフィルター4個の平均値、エラーバーは標準偏差です。
シリンジろ過に比べて、サンプリシティ システムを用いたサンプルろ過に必要な手の力はごくわずかです。
下図はシリンジろ過とサンプリシティ フィルトレーションシステムの操作に必要な手の力の平均評価値を示しています。15名のユーザーにサンプリシティ システムとシリンジろ過の両方で24サンプルをろ過していただき、その様子を観察して時間を計測しました。*約半数のユーザーが先にサンプリシティ システムを、残りの半数が先にシリンジフィルターを使用しました。その後、必要であった力の入れ具合を1から10の尺度で主観的に評価していただきました。
10 mLシリンジに装着した親水性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)マイレクスシリンジフィルター、またはサンプリシティフィルトレーションシステムを使用した0.45 μm親水性PTFEマイレクスサンプリシティ メンブレンフィルターにより、1.0 mLの1% Pepto-Bismolを15名のユーザーにろ過していただきました。
発売前デバイスの免責事項:記載されている情報は予備的な開発結果に基づきます。アプリケーションにおけるデバイス性能は異なる可能性があります。