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ESGRO®

ES/iPS細胞培養のゴールドスタンダード



~組織の発生・再生と疾病治療の未来~
Merck Millipore BioScience Forum 2014

組織の発生・再生に焦点を当てたBioScience Forum 2014は、盛況のうちに幕を閉じました。
神経組織の発生、リプログラミング後の発がん機構、心筋をはじめとしたiPS細胞からのヒト組織の再生など、国内外の著名な研究者による、再生医療実現化の理解に役立つ内容の講演でした。
開催レポート公開中!貴重な講演の様子や要旨を是非ご覧ください。

BioScience Forum 2014 開催レポート
ESGRO

ESGRO


マウスES/iPS細胞の培養の定番ツールであるESGROシリーズ各製品の特長や関連製品を紹介します。
メルクミリポアでは、多能性幹細胞用に最適化された様々な試薬やキット類を扱っています。ここに紹介するESGROを、是非、皆様の研究の質と効率の更なる向上にお役立てください。

ESGRO LIF -マウス ES/iPS細胞用LIF添加剤

1999年の発売から現在まで多くのお客様に使用されている本製品は、ES細胞はもちろん、マウスiPS細胞の培養にも利用できます。
ESGRO LIFは、すべてのロットが同じ生理活性を持つように製造されている添加剤です。マウスES/iPS細胞用培地に、1000 Units/mLになるよう添加することで、多能性幹細胞の多能性を十分に維持します。

* M1アッセイならびにマウスES細胞培養アッセイにより、生物学的活性を検定しています。

製品名濃度包装単位調製可能培地量カタログ番号
ESGRO LIF 106 units/mL 1 mL 1 L ESG1106
107 units/mL 1 mL 10 L ESG1107

【関連参考文献】
ESGRO mLIF
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(上)1000 Units/mLのESGRO LIFを含む培地で5日間培養したマウスES細胞のアルカリフォスファターゼ染色像。ムラのない染色像からコロニーが均一の未分化細胞により構成されていることが分かる。
(下)1000 Units/mLのESGRO LIFを用いてゼラチンコートディッシュ上で培養されたマウスES細胞のコロニー。

ESGRO-2i -マウス・ラット多能性幹細胞用LIF添加剤

マウスやラットのES/iPS細胞を基底状態に保つ効果がある2i培養系を手軽に実現するための添加剤です。
ESGRO LIF、MEK 1/2阻害剤、GSK3β阻害剤の組み合わせが、細胞のドリフトを抑制します。
ESGRO Complete Basal Medium(カタログ番号:SF002-500)と組み合わせると、より安い価格でESGRO-2i Mediumと同等組成の培地が調製可能です。

製品名包装単位調製可能培地量カタログ番号
ESGRO-2i Supplement Kit 1 kit 500 mL ESG1121
1 kit 5 L ESG1120
ESGRO Complete Basal Medium 500 mL 500 mL SF002-500

【関連参考文献】

Rat ESGRO -ラットES/iPS細胞用最適化済みLIF添加剤

ESGRO LIFと同様、Rat ESGROも異なるロット間で同じ性能を発揮するように調製されています*
ラットES細胞の培養には同濃度のLIFよりもラット由来のLIF(rLIF)を用いるほうが、より効果が高いことが報告されています(Takahama Y. et al. 1998)。本製品を1000 Units/mLの濃度で用いることで、ラットES細胞の分化をしっかりと抑制することが可能です。
ラットiPS細胞の樹立の際にも効果を発揮することが報告されています(Hamanaka S. et al. 2011)。

* M1アッセイならびにES細胞培養アッセイにより、生物学的活性を検定しています。

製品名濃度包装単位調製可能培地量カタログ番号
Rat  ESGRO 106 units/mL 1 mL 1 L ESG2206
107 units/mL 1 mL 10 L ESG2207

【関連参考文献】
Rat ESGRO
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(上)ラットLIFを分泌するよう遺伝子改変されたフィーダー細胞上のラットES細胞のコロニー。ラットES細胞の未分化状態の維持には、ラットLIFが有効である。
(下)培地からラットLIFを除くことでラットES細胞から誘導された胚様体(誘導開始から14日目)。

ESGRO Complete -マウスES 細胞用無血清フィーダーレス培地

培地とコーティング剤

ESGRO Completeは、マウスES/iPS細胞を無血清フィーダーレス条件下で培養するための最適化培地です。動物由来成分不含なので、培地成分に起因する性能のばらつきを抑制することが可能です。

基本培地(ESGRO Complete Basal Medium)は、LIFなどの分化抑制因子を含まず、マウスES/iPS細胞の分化誘導実験や細胞の洗浄に利用できます。

増殖維持培地(ESGRO Complete PLUS Clonal Grade Medium)は、LIFとBone Morphogenetic Protein 4 (BMP-4)を含む培地です。マウスES細胞の増殖能や形態の安定性、生存率の向上に寄与するGSK3β阻害剤が別バイアルにて同梱されています。

ESGRO
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ESGRO Complete PLUS Clonal Grade Mediumで培養した129/S6 系マウスES 細胞のアルカリホスファターゼ染色像。

ディッシュのゼラチンコーティングには、バリデーション済みのESGRO Complete Gelatin Solutionのご利用をお薦めいたします。

製品名包装単位カタログ番号
ESGRO Complete Basal Medium 100 mL SF002-100
500 mL SF002-500
ESGRO Complete PLUS Clonal Grade Medium 100 mL SF001-100P
500 mL SF001-500P
ESGRO Complete Gelatin Solution 500 mL SF008

【関連参考文献】
 
細胞分散試薬と凍結保存培地

ESGRO Complete Accutase™は、コラゲナーゼならびにプロテアーゼから構成された酵素性の細胞解離試薬です。ESGRO Complete Clonal Grade Mediumと基本的な培地組成が同一であり、かつ哺乳動物由来成分ならびに微生物由来成分を含まないため、無血清・フィーダーレス条件で培養したマウスES 細胞への使用に最適な細胞分散試薬です。

ESGRO Complete Trypsin Solutionは、ESGRO Complete PLUSを用いた培養系に最適化されたトリプシン溶液です。

ESGRO Completeを用いて培養・調製したmES/iPS細胞の凍結保存には、ESGRO Complete Serum-Free Cell Culture Freezing Mediumをご利用ください。

ESGRO
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ESGRO Complete Serum-Free Cell Culture Freezing Mediumを用いて凍結保存したマウスES細胞を、融解後4日間ESGRO Complete PLUS Clonal Grade Mediumで培養した後のコロニー像。
製品名包装単位カタログ番号
ESGRO Complete Accutase 100 mL SF006
ESGRO Complete Trypsin Solution 100 mL SF007
ESGRO Complete Serum-Free Cell Culture Freezing Medium 50 mL SF005

【関連参考文献】
 

ESGRO-2i - マウスES/iPS細胞用無血清フィーダーレス培地

ESGRO-2iは、マウスES/iPS細胞を基底状態(naïve state)に保つために最適化された培地です。
ESGRO LIFと2種類の阻害剤(MEK1/2阻害剤およびGsk-3β阻害剤)を組み合わせることで、細胞のドリフトを抑制し、効率よく分化多能性を維持することが可能です。マウスES細胞の樹立、マウスあるいはラットiPS細胞の樹立、ラットES/iPS細胞の培養などESGRO Complete Mediumよりも幅広い目的に使用可能です。ドリフトによって、分化傾向が変化したり、生殖系列へのキメラ化が起こらなくなったクローンを基底状態に戻すことも可能です(下表参照)。

目的

ESGRO-2i
(SF016)

ESGRO Complete PLUS
(SF001)

マウスES/iPS細胞の増殖・維持

Germline Transmission

マウスES細胞の樹立


(~10%)


(低効率)

マウスES/iPS細胞のNaïve stateへの誘導

×

ラットES/iPS細胞の増殖・維持

×

ラットiPSCへのリプログラミング

×

製品名包装単位カタログ番号
ESGRO-2i Medium 100 mL SF016-100
200 mL SF016-200

【関連参考文献】
ESGRO-2i
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(上)6ウェルディッシュあたり1000細胞を播種し、ESGRO-2i培地にて5日間培養したマウスES細胞コロニー。各コロニーが均一で丸い形態をよく維持している。(下)ESGRO-2i培地中で培養された129 ES細胞をC57BL/6の胚盤胞にインジェクションして得られたキメラマウス(左、Agouti柄)。
 

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※掲載価格は希望販売価格(税別)です。実際の価格は弊社製品取扱販売店へご確認ください。なお、品目、製品情報、価格等は予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。



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