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PAS染色 多糖類の染色用


Merck-JP:/01_JP_Image/JP_FreeStyle/JP_LE/JP_LE-LC-Micrscopy/JP_LE-LC-MS-PAS_staining/C_PAS_177x119.jpgPAS染色に便利な、シッフ試薬と過よう素酸水溶液入りのキットを用意しております。

安定した高品質の本キットにより、多糖類を再現性よく染色できます。



製品名
カタログ番号
包装単位
備考
PAS染色キット ムコ多糖類の染色用 1.01646.0001 2 X 500 ml キット構成内容:
  • シッフ試薬 1 X 500 ml
  • 0.5%過よう素酸水溶液 1 X 500ml

染色方法
時間
ポイント
ステップ1
脱パラフィン後水洗、蒸留水で軽く洗う 水道水には有機物や種々イオン化が含まれ、切片を水洗後直接過よう素酸水溶液へ入れると、その有機物の酸化に過よう素酸が消費され、過よう素酸の酸化力を低下させる。従って過よう素酸へ入れる前に、切片を蒸留水又は精製水で洗ってから次にすすむ。
ステップ2
過よう素酸水溶液で酸化 5-10分 過よう素酸水溶液は繰り返し使用可。しかし、使用とともに酸化力が低下するので早めに液を交換する。
ステップ3
軽く水洗後、蒸留水で数回洗う 切片から完全に過よう素酸を水洗除去する。過よう素酸が切片に残ったままシッフ試薬に入れると、シッフ試薬の一部が過よう素酸により酸化され、パラローズアニリンの赤紫色を呈するようになる。また水道水には様々な無機イオン等が含まれるので、シッフ試薬に入れる前に切片を蒸留水又は精製水で水洗する。
ステップ4
シッフ試薬 10~15分 二酸化イオウの揮発を少なくするため、通常、シッフ試薬は冷蔵庫内で保存するが、冷蔵庫からシッフ試薬を取り出してすぐ使用すると、シッフ試薬の温度が低いため反応性が弱く、染まりが淡くなる。その場合、シッフ試薬の温度を室温に戻してから染色を行う。
ステップ5
亜硫酸水Ⅰ、Ⅱ、Ⅲで洗浄 各3分 亜硫酸水(亜硫酸水素ナトリウム・塩酸水溶液)は、ご必要な試薬をご購入いただきご調製ください。

シッフ試薬に切片を浸漬した後すぐに水洗に入ると、切片上に付着しているシッフ試薬が酸化され、パラローズアニリンが生成し、正(+)荷電の塩基性色素であるパラローズアニリンが組織・細胞部位の負(-)の部位へイオン結合をし、偽陽性の原因となる。そのためシッフ試薬に切片を浸漬したのち、シッフ試薬と同じ溶媒成分の亜硫酸水で十分洗浄してから水洗へ移る。亜硫酸水はこまめに交換する。

外国の文献では、本亜硫酸水処理をせずに、シッフ試薬による染色後、すぐ水洗に入る例がある(但し、共染しないように、激しく水洗する)。

ステップ6
水洗 5~15分間 本水洗の段階でも、PAS反応による発色が起こる。従って、本水洗は十分に行う必要がある。
ステップ7
マイヤーヘマトキシリンで核染 ヘマトキシリンによる核染色は,通常のHE染色時より薄く染めた方がPAS陽性部位が観察しやすい。
ステップ8
水洗、色だし
ステップ9
アルコール脱水後キシレンで透徹、封入
水性封入剤
製品名
カタログ番号
包装単位
アクアテックス 顕微鏡用水性封入剤 1.08562.0050 50 mL
グリセリン 蛍光顕微鏡用 1.04095.0250 250 mL
カイザーグリセリンゼラチン 顕微鏡用 1.09242.0100 100 g
非水性封入剤
製品名
カタログ番号
包装単位
カナダバルサム 顕微鏡用 1.01691.0025

1.01691.0100 
25 mL

100 mL 
デーピーエックス(ニュー) 非水性封入剤 1.00579.0500 500 mL
デーピーエックス 非水溶性封入剤 顕微鏡用 1.01979.0500 500 mL
エンテランニュー(自動封入機用) 顕微鏡用 1.00869.0500 500 mL
エンテランニュー 顕微鏡用速乾性封入剤 1.07961.0100

1.07961.0500
100 mL

500 mL
ネオマウント 顕微鏡用非水性封入剤(キシレン不含) 1.09016.0100

1.09016.0500
100 mL

500 mL

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※掲載価格は希望販売価格(税別)です。実際の価格は弊社製品取扱販売店へご確認ください。なお、品目、製品情報、価格等は予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。