秋山 智洋 氏

中外製薬株式会社 製薬本部 製薬企画部

中外製薬の生産現場をデジタルで変革する!Part2
~去年紹介のシステムはリリースできたのか?~

発表要旨

製薬の生産機能においてUS/EUでのData Integrity (DI) 要求の高まりなどにより、データの信頼性の担保のための業務の増加は著しく、今後も薬制の強化を受けて一層の増加が予想される。一方で、生産の現場においては長期的な労働人口の減少もあり、より一層の効率化や作業初心者がミスなく作業できる体制強化が求められている。また、ライフスタイルの多様化に対応した様々な働き方に対応できる職場環境も重要である。

中外製薬では、2030年に向けた経営計画の元、デジタル化による生産体制の効率化を進めている。特にデジタル技術との親和性が高い製造・品質管理の「人」に着目したオペレーション改革を生産性と信頼性の向上・働き方改革を目標に推進中である。今回の発表では、去年の同セミナーで紹介した生産計画から作業指示、作業時のコミュニケーション、進捗の把握や分析等の工場のPDCA全般のデジタル化の実行中の取り組みについて、1年でどこまで到達できたのか?とLessons and Learnsを紹介する。

プロフィール

2002年中外製薬株式会社入社。バイオ原薬の生産プロセス開発/治験薬生産及びエンジニアリングプロジェクトに従事。2016年経営企画部を経て、2018年より製薬本部にてFDA査察対応、生産現場のBPR活動などに従事。2020年より演題のプロジェクトのPMとして活動。現在、中外製薬工業経営管理部所属。