お客様インタビュー
アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社杉原 かおり 様
Milli-Q® の使用歴:30年弱
好きな食べ物:551HORAIの豚まん、Topsのチョコレートケーキ
趣味:食べ歩き、スキー
ご使用装置:Milli-Q® IQ 7003
再現性のある結果を得るには安定した水質のMilli-Q®が重要
アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社は、グループ企業全体の発展につながる中長期的な研究開発に取り組む組織として2019年4月に設立され、コアテクノロジー研究所、先端工学研究所、解析科学研究所、醸造科学研究所、新規事業開発部、経営企画部、人事総務部の7部署で構成されています。
私が所属する醸造科学研究所第二部では、微生物を用いた新しい技術や商品の開発、美味しい酒類や飲料を造るための発酵条件の検討、酵母分析、社内で保有している貴重な菌株の管理などを実施しています。これらの仕事の中で培地や試薬の調製、微生物の分析業務などで超純水(Milli-Q®)を使用しています。
高品質の試薬を使用した場合でも、使用する水の水質が安定しなければ、正確な結果は得られません。再現性のある試験結果や分析結果を得るためには、試薬の品質だけでなく、Milli-Q®の水質も重要だと考えています。
サポートサービスによって安心して日常業務を実施
メルクの超純水・純水製造装置はサポート体制がしっかりしており、トラブルがあった場合に迅速に対応していただけるので、安心して実験を進めることができます。
現在のMilli-Q® IQ 7003の前に使用していたMilli-Q® IntegralでもMilli-SATサポートプラスに加入していましたが、加入のきっかけは私の部署異動でした。前部署ではMilli-SATサポートプラスには加入していませんでしたが、私はMilli-Q®の水質は重要だと考えていましたので、上司に相談して管理担当者となり、メルクのMilli-SATサポートプラスに加入することにしました。
その際、別の実験室のMilli-Q®の装置管理者からどこの代理店を使っているのか、どんな方がメンテナンスを担当しているのかなどについて情報収集を行い、日京テクノス株式会社のMilli-SAT認定技術員の伊藤さんにメンテナンスの担当をお願いすることにしました。管理担当者が装置のことを全て理解できている訳ではありませんので、知識が豊富なMilli-SAT認定技術員に対応していただけるということは非常に心強いです。伊藤さんには装置の原理から、「ここを押さえておけば大丈夫」といったポイントまで幅広く教えていただいており、大変感謝しております。
伊藤さんはトラブルなどの際に真摯に対応してくださるだけでなく、日頃から「今度研究所に行きますが、ちょっと寄っていいですか」、「今研究所に来ているのですが、装置の状態を見ましょうか」といった感じで、いつも装置の状態を気にかけてくださいます。よく連絡をいただくので、私も以前より装置の状態に注意を払うようになりました。
メンテナンス後には作業内容について詳しく説明いただけるので、安心して日常業務を実施できるだけでなく、私自身の勉強にもなっております。
Milli-SAT認定技術員は装置選択の決め手の1つに
弊社ではお客様に安全安心な商品をお届けする上で正しい品質管理データが必須だと考えており、「アサヒグローバル品質基準」を設けています。従って、分析において品質の安定した超純水を使用することは重要であり、日頃のメンテナンスに対するメルクのサポート体制の貢献は大きいと考えています。
実はMilli-Q® Integral からMilli-Q® IQ 7003への更新時に、他社の装置も検討しました。最終的にMilli-Q® IQ 7003を購入することにしましたが、Milli-SAT認定技術員の伊藤さんに引き続き対応していただきたいということが決め手の1つになりました。
研究開発センターでは2015年9月にISO14000を取得し、環境マネジメントにも取り組んでいます。ISOに則って毒劇物の購入から廃棄までの基準がしっかり決められています。
Milli-Q® IQ 7003の殺菌ランプが水銀フリーになったことは、装置選択の際の大きなポイントになりました。UVランプを廃棄する際に登録して出すという手続きが1つなくなりますし、環境への負荷も軽減できると考えています。
自分自身が装置のメンテナンスに関わることで実験室に貢献
Milli-Q® IQ 7003の最終フィルターはBioPak®を使用しています。BioPak®は気泡が入っていると採水後に水垂することがありますので、フィルター交換時に気泡を抜く必要があるのですが、そのコツなどについても伊藤さんに丁寧に教えていただきました。私自身がフィルターを交換する場合は、教えていただいた手順をメモしたものを見ながら行っています。装置のメンテナンスに関わることは、自分自身にとっての勉強にもなりますし、またMilli-Q®を使用する業務に貢献できていると実感できます。
私自身が装置について十分に理解しているとまでは言い切れませんが、私がMilli-Q®の装置担当者であることが実験室内で認識されているので、装置のトラブルや使用感がいつもと違う時は、私に連絡をくれるようになっています。そのような場合、まずはフィルター交換など定期的なメンテナンスが必要なのか、Milli-SAT認定技術員の伊藤さんに連絡しなければいけない事項なのかを確認します。
自分で解決できないような場合には、伊藤さんに電話で状況を連絡し、装置を稼働させても大丈夫なのか、それともすぐに装置を止めたほうがよいのかを伊藤さんに相談させていただいています。
分析に使用する水の水質管理は美味しいビールをお客様にお届けするために欠かせない
私が所属しています醸造科学研究所第二部ではビール工場で使用する酵母の分析をしています。もちろん工場で実施できる分析もあるのですが、研究所でしかできない分析もあります。ビールを製造する際に酵母がベストを尽くしてくれることで、美味しいビールができあがります。酵母の状態によっては、発酵に影響が出てしまう可能性があるため、私たちは酵母の状態を確認し、美味しいビールをお客様にお届けできるように日々取組んでおり、 安定した分析結果を得るためにはMilli-Q®の超純水が欠かせないと考えています。