上永吉 剛志 氏

武田薬品工業株式会社
ファーマシューティカル・サイエンス バイオロジクスプロセス・デベロップメント
バイオマニュファクチャリング&テクノロジー ジャパンヘッド

バイオ医薬品製造プロセスにおけるデジタル技術

発表要旨

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は、各企業の活動に大きな影響を与えています。世界的な感染拡大を受けて、製造業はこれまで経験したことのない変革を迫られる状況です。
現在、ウィズコロナ時代を生き抜くために企業活動におけるデジタル技術の利便性や柔軟性が再認識されたことで、製薬企業の研究開発や製造技術への適用がさらに加速すると予想されています。
本講演では、刻々と変化する環境変化にも触れながら、バイオ医薬品製造プロセスにおけるデジタル技術について基本的な概念にも触れながら紹介いたします。

プロフィール

前職の株式会社日立製作所では、約20年間バイオプロセスエンジニアとして、バイオリアクター等のデバイス開発、製薬最先端分野のバイオ医薬品や高活性医薬品の国内外プロジェクトを経験。2010年3月に武田薬品工業株式会社に入社。武田薬品初となるバイオ医薬品製造研究設備を光/山口に設立し、GMPの生産スケールで治験用抗体医薬品の製造に成功。湘南アイパークでは、GMPスケールでの製造を可能とした最先端のシングルユースバイオ製造研究設備を構築プロジェクトを牽引。2021年7月よりバイオマニュファクチャリング&テクノロジー ジャパン ヘッドに就任し、現在に至る。博士(生命科学)山口大学大学院創成科学研究科、技術経営修士(専門職)山口大学大学院技術経営研究科。日本ディープラーニング協会 ジェネラリスト検定。