Milli-SAT インタビュー
伊勢久株式会社石原 厚志 氏
Milli-SAT歴:13年
拠点:愛知県
好きな食べ物:マゴハヤサシイワ(理想の食材の頭文字、理想のバランス食)
趣味:サーフィン
好きな装置とその理由:Elix UV 3:最初に設置した装置。今や古い装置だが、愛嬌を感じるから
特化したことを深く追求した仕事をしたいとMilli-SAT認定技術員に
私は営業開発部に所属し、メルクの超純水・純水装置関係を扱っています。営業開発部にはその他に粉を扱う粉体部門、食品の検査キットなどを扱う食品部門があります。Milli-SAT認定技術員は私を含め2名です。基本的には二人体制で、私が愛知県などの東海地方を中心に活動し、もう一人は関東など東の地域を担当しているのですが、別の仕事と兼任しているため、東の地域も私がフォローしています。
私は工学部を卒業し営業職で入社しました。理系でしたが会社に入ってから配属されて扱う商品はまったくの別分野でした。その後、いろいろな商品を扱うよりは、特化したことを深く追求し、それを自分の武器として仕事をしてみたいと思うようになりました。ちょうどその頃、弊社でMilli-SAT認定技術員であった社員が定年を迎えるにあたって後継者が必要となったということで、会社から打診がありました。よいタイミングだと考えてMilli-SAT認定技術員の資格を取得することにしました。
Milli-Q のブランド力は素晴らしいと実感しています。超純水といえばMilli-Qであり、業界でもMilli-Qの認知度は非常に高いと思います。もちろん水質は申し分ありません。それなりの価格はしますが、その金額やブランドに恥じない性能がありますし、Milli-SAT認定技術員の技術力もバックアップとして付いています。私は自信をもってMilli-Qをお勧めしています。
Milli-SAT認定技術員としてプロの技術でトラブルを解決
お客様にとってMilli-SAT認定技術員はメルクの超純水・純水製造装置の機能の一つという感じに思っていただいているのではないかと私は考えています。装置使用中のトラブルや、装置に関する困りごとがあった際に、“Milli-SAT”というボタンを押すと問題が解決するという感じではないかと。もちろん実際にはMilli-SAT認定技術員に連絡をいただき、われわれが駆けつけて対応しているわけですが、ボタン一つで解決したという感じで、もっとフランクでありたいと思っています。言い換えればMilli-SAT認定技術員は装置と一体となって、安心感を提供しているというイメージです。
月並みですが、Milli-SAT認定技術員はレスキュー隊だと私自身は考えており、すぐに駆けつけられるように備えています。お客様からは気軽にMilli-SAT認定技術員に連絡していただきたいと思っているのですが、Milli-SAT認定技術員として自分が作業する時には、プロの技術でトラブルを解決するというスタンスで常に取り組んでいます。
訪問時に一番気を付けている点は清潔感
訪問時に一番気を付けている点は、身だしなみをはじめとする清潔感です。お客様の仕事空間に入るわけで、汚い人よりも小奇麗な人に来てほしいとお客様は思われているでしょう。毎年のようにメンテナンスに伺って、長い付き合いとなるわけですから、次回もこの人に任せたいと思われるようにならなければいけないと考えています。清潔感というのはそう思っていただける第一歩になるのではないかと思います。さらに出来るだけお客様の邪魔にならないように、片付けながら作業するなどコンパクトな可動域となるように配慮しています。もちろんメルクのモットーでもある“来た時よりも美しく”も徹底しています。
印象に残る作業はMilli-SAT認定の実地試験ですね。今思えば何ということはないElix UV 3の設置作業でしたが、初めての試験ということもあって非常に緊張していました。お客様は私が試験であることをご存知で緊張を感じて取っていただいており、私の拙い作業で予定時間も少しオーバーしたのですが、広い心でお待ち頂き無事終了することができました。10年が経過し、その装置を更新のため撤去することになりました。初めて設置した装置が撤去されるという寂しさもありましたが、同じ場所への更新装置の設置は手際良くこなせましたから、10年という節目で成長を実感することができ、感慨深かったです。
Milli-SAT認定技術員の日々の作業において、メルクのバックアップはとても大きな存在だと思います。現場で難解なトラブルが発生した際に、Milli-SAT認定技術員だけで解決できるのが望ましいわけですが、わからないこともありますから、そういった時にはメルクに問合せてその指示によって解決できることもあり、大変助かっています。またメルクの営業担当者との定期的なミーティングも行っており、常に情報交換をしています。
装置に何か問題があれば早めにご連絡を
Milli-SAT認定技術員としてお客様にお願いしたいことといえば、とにかくエラーやトラブルが発生した場合には、遠慮せずに連絡を頂きたいということです。中には遠慮されているのか放置されている方もいますが、それが後々大きなトラブルにつながることもありますので、何か気になることがあれば連絡をいただきたいと思います。それに早めに連絡をいただいた方が、速やかに対応できことが多いです。
もう1つ、できればドレインパンを設置していただけるとありがたいです。純水製造装置には漏水センサーが付いていますが、実験台に直接装置を置いて使っている場合、装置から水漏れしてもセンサーが感知せずに漏れ続けてしまうことがあります。ドレインパンの中に装置やタンクを納めれば、水漏れが起きた際にセンサーが確実に働きます。もちろんドレインパンがなくても装置は使えますが、長く使っていただくことを考えると、安心安全のためにはぜひつけていただいたほうがいいと思います。
装置の調子が悪いという連絡をいただき、駆け付けて点検し始めると、何事もなかったかのように装置が復旧してしまうことがあります。そういう場合に無駄足をさせてしまったなんて思われることがあるかもしれませんが、本来のタイミングではない時に装置を見せていただくことができたわけですし、お客様にお会いする機会が増えコミュニケーションが取れるわけですから、われわれMilli-SAT認定技術員にとってもプラスになっていると考えていただければと思います。というわけで、気にせずに次も同じように早めに連絡をいただきたいです。
事前準備が大事だと痛感
お客様に回答いただいたアンケートの結果は、メルクを通じて私たちMilli-SAT認定技術員にも届きます。その報告内容を真摯に受け止め、私自身の次の作業に反映させています。また報告内容は、上司やもう一人のMilli-SAT認定技術員と共有しています。私へのご指摘ですが、共有することによってMilli-SAT認定技術員としての経験が2倍になると考え、互いの作業に活かせるようしています。
コロナ禍においてもお客様の施設で純水製造装置は止められない状況ですので、ほぼ通常通り点検・修理などの作業に行かせていただいており、日常の業務にはほとんど影響はありません。ただ、これまで新しい装置が出る際には、実際に装置を触って行う勉強会がありましたが、コロナ禍が続く現在は基本的にはメルク主催のwebでのトレーニングとなっています。実機を触れないため、これまで以上に事前準備が大事だと痛感しました。そのためより十分な準備をした上で点検・修理に伺うようになりました。
新しい純水製造装置が出揃いましたので、さらに技術を磨き、今後もMilli-SAT認定技術員としてプロの技術をお客様に提供し続けていきたいと思っています。