Milli-SAT インタビュー
高信化学株式会社田嶌 俊宏 氏
Milli-SAT歴:13年
拠点:群馬県
好きな食べ物:スイーツ
趣味:野球観戦
好きな装置とその理由:Elix Essential:パソコンにつなげて点検操作をする点が格好いいから
塾の講師からMilli-SAT認定技術員に
前職で塾の講師などをやっていたので、全くの畑違いでしたが、機械いじりが好きだったということで、高信化学株式会社の技術員の求人を見つけ応募しました。入社したその日に当時の上司にメルクの超純水・純水製造装置の技術員資格を取得するように言われました。試験を受けるまでの3カ月の間に当時の先輩からいろいろな技術を叩き込まれ、無我夢中でMilli-SAT認定技術員の資格を取得しました。
弊社は群馬県に本社を構え、埼玉、東京、神奈川県、および大阪に事務所があります。理化学の商社で製薬会社様との付き合いが一番多いです。営業担当者も含め社員の平均年齢が若いこともあって、社内には活気があります。その中でMilli-SAT認定技術員は私を含めて3名いますが、メインで行っているのは私で、年中Milli-Q関係の作業を行っており、群馬のみならず、高速道路を使って東京や神奈川、埼玉まで作業に出向いています。
Milli-SAT 認定技術員は“水のプロ”
Milli-SAT 認定技術員は、お客様から“水のプロ”と思っていただいているのではないでしょうか。Milli-SAT認定技術員だったら装置の問題を解決してくれる、安心して点検や消耗品交換をしてもらえるという感じで、作業を任せていただけていると思うんです。たとえば車のタイヤ交換は自分でもできないわけではありませんが、自分がやって失敗したら怖いですし、プロに任せていれば安心できます。純水製造装置の消耗品交換も同じではないかと思いますね。それに消耗品交換は時間も結構かかりますから、Milli-SAT認定技術員に任せていただくことによって、時間を節約していただけるということもあると思います。
私は他の分析機器などの資格も有しているのですが、Milli-SAT認定技術員の作業がほとんどです。ですからMilli-SAT認定技術員の肩書がなければ、私はただのおじさんですね(笑) 。この肩書があるから今自分が働けているのではないかと考えています。
Milli-SAT 認定技術員として、現場でお客様が装置を使っていてどう思うか、お客様の視点で考えて行動することを心掛けています。そして、その時にベストな方法でできる限りやっていくことにしています。1年後にはもっと良い方法が見つかることもあるかもしれませんが、その時の最善を尽くすことをモットーとしています。
Milli-Qは超純水製造装置の中で最先端-自信をもってお勧めしています
Milli-Qは超純水製造装置の中で最先端であり、水銀フリーはメルクの特許ですし、ネームバリューもすごいです。Milli-Qではない超純水製造装置を使用されているお客様が、他メーカーの超純水製造装置のことをMilli-Qと言われていて、Milli-Qの知名度はかなり高いと実感したことがあります。もちろん水質は他のメーカーの追随を許さないと思います。ですから、私は自信を持ってMilli-Qをお勧めしています。
装置据え付け後に、通常ご担当の2、3名の方に取り扱い説明をしています。Milli-SAT認定技術員となって数年くらい経過した頃に、ある製薬会社さんにMilli-Q Integralを設置した際に、取り扱いの説明をしますとお話をしたところ、予想をはるかに上回る20名程の方に集まっていただいたことは今でも印象に残っています。塾の講師のように大勢の方の前で大きな声で説明をさせていただいたのですが、その時は前職の経験が活かせましたね。
不具合があればまずは販売店に連絡を
Milli-SAT認定技術員としてお客様にお願いしたいことは、装置の不具合などがあった場合には、まずは販売店のMilli-SAT認定技術員に連絡をいただきたいということですね。もちろんメーカーに連絡いただくのもいいのですが、メーカーからMilli-SAT認定技術員に連絡が来ることが多いので、まずは販売店に連絡いただいた方が、タイムロスがなくなると思います。その際にはお手数ですが今の状況をわかる範囲で教えていただけると、今までの経験から不具合の見当がついて、速やかな対応につながります。
また最近、純水製造装置のRO膜(逆浸透膜)からの水漏れでご連絡いただくことがあります。上の蓋の締め方がゆるいことで、塩素洗浄した際にそこから漏れてしまうということがあるようです。私たちMilli-SAT認定技術員はしっかり締めてくださいとお話させていただいているのですが、説明書にも「手で回らなくなるまで締めてください」と記載されています。実際に水漏れの連絡をいただいた際に詳しくお尋ねすると、ゆるみが見つかることがあります。ぜひ蓋はしっかり閉めていただくようお願いいたします。
Milli-SAT認定技術員は“来た時よりも美しく”と書かれた下敷きを常に持参して作業しております。点検や交換などの際には装置やその周辺も掃除をしています。その文字を見ると掃除せずには作業を終われないMilli-SAT認定技術員は多いと思います。
このコロナ禍で営業担当も技術員もオンラインの打ち合わせが増えています。メルクの技術の方とはまめに連絡をとらせていただいていますが、営業の方とやり取りをする機会も多く、私が相談させていただくだけでなく、相談を受けることもあります。最近はメルクの営業の方と弊社の営業担当と私で、月に1回オンラインで打ち合わせをしており、情報交換や情報共有の場を設けております。連絡を密にとることによって、仕事の幅や深さは変わってきているように思います。
お客様が困ったときに相談していただけるMilli-SAT認定技術員でありたい
コロナ禍であっても装置は動いており、点検は必要となりますから、私の仕事は減っていません。しかし、装置変更の際であってもお客様からメーカーの方の同行は遠慮いただきたいと言われることが多くなっています。そういう時には弊社営業から私に話が来たり、お客様から直接私にどの装置がよいか相談があることもあります。ですから、私はMilli-SAT認定技術員ですが、半分営業みたいなところもあります。
以前は技術員は作業をするだけでもよかったと思うのですが、最近は作業だけではなく営業力も必要ではないかと感じています。カタログにもMilli-SATサポートについては、水と技術を“磨く” 安心と信頼のネットワークと記載されていますし、私自身は今後もコミュニケーション力を磨いて頑張っていきたいと思っています。そして、「高信化学株式会社の田嶌ならなんとかしてくれる」と思いだしていただき、困ったときには相談していただき、お客様にとってより良いご提案ができるMilli-SAT認定技術員でありたいと考えています。
私の好きな野球にたとえると、技術員はピッチャーのクローザー(抑えピッチャー)で、営業担当者はバッターではないかと。9回2アウトまでしっかり抑えていても、その後に打たれて負けてしまえば、今までの成果が水の泡となってしまうのと同じで、最後までミスは許されず、常に完璧を求められているように思います。
お客様の装置のご担当者は変更されることも多いですが、われわれMilli-SAT認定技術員は長年その装置を見続けており、その装置に関しては誰よりもよく理解しています。今後もお客様にさらに信頼されるように、良好な関係を構築して、末永くお付き合いをさせていただきたいです。