Milli-SAT インタビュー

アルテア技研株式会社

アルテア技研株式会社清水 邦彦 氏

Milli-SAT歴:10年
拠点:神奈川県
好きな食べ物:生姜焼き
趣味:スキー
好きな装置とその理由:IQ7000シリーズなど新しい機器:新しいことを学べるから

営業職からMilli-SAT認定技術員に

私は2003年に営業職で入社しましたが、営業でも装置を触ることがたびたびありました。もともと機械いじりが好きだったので、それを活かせるのではないかと考えてMilli-SAT認定技術員の資格を取得することにしました。

神奈川県は地域柄、東京都に負けず劣らずお客様が多いのですが、私がMilli-SAT認定技術員になった時は社内で私一人だけだったので、一人で神奈川全般を担当するという状況で、作業報告書は年間300枚以上になったこともありました。もちろん報告書も大変なのですが、装置の多くは台の下に設置されていて、ずっと中腰の体勢で作業するため、連日の作業は肉体的にも結構きつかったですね。私の入社時には30名ほどだった社員も今では100名を超えるほどになりました。現在はMilli-SAT認定技術員も4名に増え、そのうち私を含めた2名がメインとなって活動しています。

作業がお客様にとって有益であるように

お客様の装置担当の方は交替されることはありますが、私はずっと訪問させていただいてその装置を見せていただいているので、誰よりも装置の状況を把握していると自負しています。ですからMilli-SAT認定技術員として、お客様のパートナーと思われる存在でありたいと考えています。実際、資格取得後初めて現場試験をさせていただいたお客様で、それから毎年点検させていただいているのですが、ご担当者様もずっと変わらずお付き合いさせていただいており、10年目に「来年もメルクで」というお話をいただき更新していただいた際には、パートナーとして認めていただいているのだと実感し大変うれしく思いました。

Milli-SAT認定技術員 として、現場での私の作業がお客様にとって有益であるように常に気を付けています。そのため、無駄のない作業を心掛けていますし、気軽にお客様と連絡をとっていただけるような関係を作るように努めています。さらにメルクのモットーにもありますが、“訪問時よりも美しく”ということを念頭に、装置のみならず装置周辺の整理整頓などもきっちりしています。

Milli-SAT認定技術員としてお客様にお願いしたい点は、装置の近くで有機溶媒を使われるとTOC値(全有機体窒素)などが安定しなくなるので、やはり有機溶媒はドラフト内で使っていただきたいということですかね。それから装置にはたくさんのラインナップがありますし、私たちはいわゆるシリアルナンバーで装置などの管理をしています。すべての装置を記憶することはなかなか難しいので、問い合わせをいただいく際にはできればシリアルナンバーを教えていただくと助かります。シリアルナンバーがあれば、より迅速に対応ができると思いますので、お願いしたいです。

安定した超純水が採取できるMilli-Q

私がアルテア技研株式会社に入社した時には、すでにメルクの装置を取り扱っていましたから、メルクとはずっとお付き合いさせていただいています。メルクの営業の方とはざっくばらんに話をさせていただいており、良好な関係を構築させていただいているのではないかと思っています。さらにMilli-SAT認定技術員となってからは、サービスの方と話をさせていただく機会も多くなりました。私からいろいろなお願いをすることがあるのですが、いつも助けていただいています。メルクとの円滑な関係は、お客様を訪問する際に実際に生かされていますね。

Milli-Q の優れている点は常に安定している超純水が採取できるところだと思いますね。お客様にとって水質が安定していることはとても重要ですから。しかも最新型のMilli-Q IQ 7000はタッチパネル式になりましたから、わかりやすく操作性も向上しました。採水量は8段階で調整できるので、メスアップもしやすくなっています。従来の装置は採水量があまり調整できませんでしたから、装置の更新で訪問し取り扱い説明をした際に、お客様にMilli-Q IQ 7000の定量採水についてお見せすると、「おー」と驚かれたり、「これは便利になりますね」と言っていただけます。さらにMilli-Q IQ 7000は装置全体が白くなって、見た目的にも美しくなっていますね。

コロナ禍でも止められない純水製造装置

昨年来のコロナ禍においても、純水製造装置は分析に必要なものですから、お客様の施設においても止められない状況となっています。そのため修理などについては、今までとほとんど変わらず行っています。もちろん作業においてはマスクは必須となっていますが。ただ、定期点検に関しては緊急事態宣言が発令されている期間は皆さん避けられる傾向があって、延期することも多くなっています。そのため、解除後には依頼が重なって、てんてこ舞いになることもあります。

また作業はすべて訪問しなければなりませんが、作業報告書については以前からメルクのほうでフィールドサポートレポートといって、パソコンやiPadなどで作成してメールでお客様に送るようなデジタル化への取り組みがありました。このコロナ禍でわれわれ販売代理店も積極的にデジタル化に取り組むようになり、デジタル化が加速したように思います。そのためお客様には紙媒体で送ることはほとんどなくなり、お客様も好意的に受け取っていただいていると思います。さらに点検などの予約は電話やメールで受け付けていましたが、テレワークが推奨される状況下ではお客様の担当の方が出社できないことも多いので、電話はほとんどなくなりメールでの依頼になっていますね。

お客様のアンケートは次につなげるように活用

お客様にはアンケートにお答えいただいていますが、有り難いことに皆さんから結構高評価をいただけています。10段階中の10点も多くいただき、低くても8点が少しあるくらいです。ただ、満点ではないということは、何かしらお客様が不満に思っていらっしゃるところがあるのだろうと考えています。もちろん具体的にコメントを書いていただいていれば、その点を正すように努力をします。コメントがないところに関しては、自分なりにいろいろ考え、こういうところが足りなかったのではないかと想いを巡らせて、次につなげるように活用しています。

また、技術員に対して上司は評価しにくいと思うんです。技術員は一人でお客様を訪問して作業をしてきますし、上司が見るのは作業報告書くらいです。そういったところでお客様の実際の声として、アンケート結果はお客様からこのように評価していただいていますという社内でのアピールにもなっていると思います。感謝しています。

Milli-SAT認定技術員として信頼出来る作業を提供していきたい

日々、装置のメンテナンスなどの作業をすることが仕事であり、体が資本といえるわけですから、とにかく体調を崩さないように気を付けています。さらに先ほども言いましたが。私の作業がお客様に有益になるように自分の知識をさらに高めていって、お客様に役立ちたいと考えています。知識を高めるために、メルクが主催する勉強会は有意義です。勉強会では他の販売店のMilli-SAT認定技術員の方と話す機会もあり、作業のコツなどについて話し合うこともあって、それは資料だけではわからないことですからとても貴重な情報となっています。

Milli-SAT認定技術員にはランク制度があります。私は長く作業をさせていただく中で、その一番上まで行かせていただいています。そのランクに恥じぬよう、これからもお客様にとって信頼出来る作業を提供させていだきたいと思います。どうぞよろしくお願いしたします。

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