ドイツ・ダルムシュタット、2020年12月7日サイエンスとテクノロジーの分野における世界有数の企業であるメルクは、米国・マサチューセッツ州ダンバーズとニューハンプシャー州ジャフリーの生産拠点に合計4,000万ユーロを投資して、生産基盤を拡張することを発表しました。両拠点は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンなどの救命治療法を開発する顧客に必須の製品を供給しているほか、バイオ医薬品製造向けの製品とサービスを提供しています。この度の拡張によって、両拠点の生産能力と生産量は2021年末と2022年末にそれぞれ大幅に増強、製造部門に700人近くの新規雇用が創出されます。
「COVID-19の世界的パンデミックによって、COVID-19ワクチン開発をしている50社以上の企業から当社が供給するシングルユース製品やウイルスろ過技術への需要が大幅に高まっています。両拠点への投資によって当社の世界的な生産基盤が強化され、前例のない需要に対応してより多くの患者さんにより迅速に、人命を救助するワクチンや治療を届けることに貢献することができます」とメルクのライフサイエンス・ビジネス CEO代理であるクリス・ロス氏は述べています。
この度の拡張によって、ダンバーズ拠点では既存の1万1,000平方メートルのシングルユース製品生産施設が、さらに6,000平方メートル拡張されることになります。また、メルクのMobius®のシングルユース製品など複数の製品ポートフォリオの製造に必要な設備が追加されます。ダンバーズ拠点への総投資額は約2,100万ユーロで、2021年には新たに約400人の雇用が創出される見込みです。
また、ジャフリー拠点での拡張計画の一環として、既存の2万4,000平方メートルの施設をさらに2,300平方メートル拡張します。新たな生産設備として、ろ過装置とメンブレン製品、特にDurapore®フィルターExpress® フィルターおよびViresolve®などの製品を製造する生産ラインと設備が追加されます。これらの製品は多くの救命治療の無菌性を確保し、さまざまな治療法においてウイルス汚染を確実に除去するのに用いられています。ジャフリー拠点への総投資額は約1,850万ユーロです。今回の拡張が完了すれば、2022年までに約275人の雇用創出が見込まれます。
両拠点の拡張は、2020年に発表されたスイスのブフス、米国・カリフォルニア州カールスバッドとウィスコンシン州マディソン、独・ダルムシュタットの生産設備と能力増強のためのライフサイエンス・ビジネスの投資に続き、メルクの世界的な生産基盤を強化するものです。
さらなる情報はこちら: https://www.merckgroup.com/en/company/press/press-kits/corona-pandemic.html ※本資料はドイツ・ダルムシュタット メルクが2020年12月7日に発表したニュースリリースを日本語に翻訳し、参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。英語版については、https://www.merckgroup.com/enをご覧ください。
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メルクについて
Merck(メルク)はヘルスケア、ライフサイエンス、パフォーマンスマテリアルズの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジー企業です。がんや多発性硬化症のためのバイオ医薬品を用いた治療法から、科学研究と生産に関する最先端システム、スマートフォンや液晶テレビ向けの液晶材料にいたるまで、約53,000人の従業員が人々の暮らしをより良くする技術の一層の進歩を目指しています。2017年は66カ国で153億ユーロの売上高を計上しました。
メルクは1668年に創業された世界で最も歴史の長い医薬・化学品会社で、 創業家が今でも、上場企業が率いるメルクグループの株式の過半数を所有しています。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、メルクが保有しています。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、ミリポアシグマ、EMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っています。