フローサイトメトリーアプリケーション -
|
Request Information |
組織特異的な免疫環境![]() |
異物の侵入に対する身体の反応を介在する免疫系は、リンパ球と総称される複数種の細胞から構成されています。リンパ球のサブタイプには、B細胞(抗体を分泌)、細胞傷害性T細胞、ヘルパーT細胞(サイトカインを分泌)、ナチュラルキラー(NK)細胞があります。リンパ球のサブタイプやサイトカインシグナリングの特性解析は、複雑な免疫系を理解するために必要不可欠です。
Guava easyCyteシステムは、最大14種類のパラメータを検出し、汎用的な免疫アッセイを迅速に実施できます。Amnisイメージングフローサイトメーターは5~12種類のパラメータによって、細胞懸濁液中の特定細胞やレアイベントの視覚的検証などを含む、より複雑な解析を容易に実施できます。
フローサイトメトリーによるマルチパラメータ表現型解析により、インタクトな細胞における免疫シグナリングの動態研究が可能となることに加え、次のような多くのユニークな機能が利用可能です:
![]() |
抗体解析による3種類の識別(リンパ球:赤色、CD3、単球:黄色、CD14、顆粒球:緑色、CD15)。成人血液をCD3-PE-CY5、CD14-PE、CD15-FITCで染色し、Guava® 測定用の溶解液で細胞を溶解し、Guava easyCyteにて測定しました。表示のデータでは、3種類の主な白血球細胞集団が明確に識別されています。 |
Guava® Auto CD4/CD4%は、全血サンプル中のCD4+ヒトT細胞計数用アプリケーションです。このアプリケーションは専用の装置プラットフォームで利用可能です。全血中のCD4+ Tリンパ球数、総リンパ球数に占める割合としてのCD4+細胞数の測定値が得られます。
AutoCD4に関するデータシートは、こちらからダウンロードしてください。
T細胞介在性細胞傷害は、免疫応答の下方制御において重要な役割を担っています。さらに、免疫抑制化合物は、免疫毒性を通してその効果を介在することがよくあります。メルクは、多種多様なメカニズムを通じた免疫毒性評価キットを豊富に取り揃えています。
右図の例では、PBMCが80種類の毒性化合物で20時間処理されました。細胞をFlowCellect™ヒトT細胞アポトーシスキットとCD4 T細胞FASアッセイキットで処理後、Guava easyCyteで解析しました。複数の化合物について、CD4およびCD8サブセット中のアネキシンVへの応答に基づき評価したアポトーシスレベルをヒートマップに表しています。この表は、著しくアポトーシスを示した化合物とアポトーシスを起こしたCD4およびCD8 T細胞の割合(%)をまとめたものです。
免疫毒性のポスターは、こちらからダウンロードしてください。
メモリーB細胞は、健常者のB細胞のおよそ30~60%を占めています。B細胞のサブポピュレーションは、免疫不全疾患の患者において不完全であることが報告されており、これは循環CD19+ CD27+メモリーB細胞数の減少とも関連しています。ヒトB細胞の評価のために、メルクは様々なオプションをご用意しています。
ヒトB細胞機能に関するポスターは、こちらからダウンロードしてください。
GPCR Surface Indentificationフローサイトメトリーキットは、ケモカイン受容体の定量にあたり、従来の手法よりもはるかに短い時間で高品質の再現性の高いデータを提供する上、放射性リガンド結合アッセイの汚染リスクや高コストとも無縁です。フローサイトメトリー用に検証済みのGPCR特異的抗体と、キットに含まれている陽性および陰性コントロール細胞を用い、あらゆる細胞表面のGPCRを特定・定量できるようになりました。メルクは、ケモカイン受容体の表面発現の定量にFlowCellect™キットを提供しています。
ケモカイン受容体発現の定量に関するポスターは、こちらからダウンロードしてください。